突然の発表に世間を騒がせ、幾度もの変更や見直しで二転三転する“Unity税”こと「Unity Runtime Fee」を受け、これまでUnityを利用してきた開発者に他のゲームエンジンへの移行が選択肢として上がるのは自然なことでしょう。そうした関心の高まりからエンジン移行を自動化するプログラムの開発も動き出したようです。
概念実証では十分肯定的も完成には支援が必要と訴え
広告プログラムの開発を行うAppLovin最高技術責任者のBasil Shikin氏は、自社サイト内のブログにて、Unityから他のゲームエンジンへの移行を簡素化するツール製作プロジェクトを提案しました。
ブログでは実際に移行に必要な行程を要素ごとに解説し、Godot scriptやUnreal Engineへのいくつかの実験的な移行を交え、技術的側面についての考察を共有。概念実証段階であるバージョンでの初期の結果としては肯定的な物だといい、新しいエンジンでゲーム全体を最初から書き直すという困難な作業を軽減するのに役立てられる可能性を認めています。
一方で、実際にプロジェクトを完成に導くにはコミュニティの助けが必要だと訴え、GitHubやプロジェクト用のDiscordサーバーを通じての支援を呼び掛けています。プロジェクトは MIT ライセンスに基づいてリリースされ、支援が必要な具体的なタスクのリストを、GitHub の問題ページにまとめているとのことです。
対応予定のエンジンはGodot、Cocos、Unreal Engine
現時点で対応予定のエンジンはGodot、Cocos、Unreal Engineとしています。
2大ゲームエンジン全盛期をなにか決定的に変えてしまいそうなこの騒動、この先も目が離せません。