結論から言うと、gumiの第3四半期はQonQ(前四半期比)で減収減益。上場間もない段階ですが、業績の下方修正を行う結果となりました。主力となっている『ブレイブフロンティア』の日本語版は堅調だったものの、海外言語版が計画未達。さらにその他の海外向けタイトルでも一部に計画未達があった他、パブリッシングタイトルの立ち上がりが遅延したことも原因であるとのこと。
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この結果を受けて代表取締役社長の國光宏尚氏は「心よりお詫び申し上げます」とコメントする場面もありました。しかし同氏によると、海外での売上比率は45%にのぼり、一定の成功を収めているとの認識も示していました。
QonQの対比を見てみると、ネイティブアプリの国内の売上高が増加している反面、海外は減少していることが分かります。また、サービスごとの観点だと、パブリッシングタイトルは複数タイトルを年末にかけて予定通りリリースしたこともあって、一定の支持を集めていることが伺えます。一方でブラウザゲームはネイティブシフトに伴い、売上高は漸減傾向にあるとのこと。
海外への展開は引き続き強化していくとのことで、海外拠点の拡充に伴う開発費が増加傾向にあることが決算資料にも記載されています。また、『ファントムオブキル』やパブリッシングの新作タイトルをリリースしたことで、広告宣伝費が増加している点も顕著です。
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現在18本の新規タイトルを開発中。稲船敬二氏率いるcomceptの新作も予定
続いては今後の取組として、まずは最近のモバイルゲーム市場が語られました。国内市場の成長ペースは鈍化し、寡占化が進む見込みがなされています。寡占化する市場で勝ち抜くためには、「打席数×打率の最大化によるヒットの確率の向上」が重要だと國光氏は語ります。具体的には、オリジナルゲームの開発や、世界規模でのパートナーシップ、グローバルなゲーム配信ノウハウを強化することで、成長を狙うとのこと。
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そして現在は合計で18本もの新規タイトルを開発しているといいます。その内訳は、オリジナルが9本、他社IP系が3本、リアルグラフ向けが2本、パブリッシングが4本。オリジナルタイトルは多様なジャンルのタイトルを投入予定で、会場ではその中から、『忍ツク!』『Project Blazing(仮称)』『Project Crystal(仮称)』といった作品が披露されました。
さらに稲船敬二氏率いるcomcept、元カプコンの中川裕史氏が設立したアングーとの提携も発表済みで、これによりオリジナルのタイトルラインナップの拡充と多様化が一層進展すると期待されています。
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他社IPでは『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』が鋭意開発中。『ブレイブフロンティア』を開発した子会社エイリムが持つRPGの開発力と、FFという世界的IPの融合により、ユーザー基盤の拡大を目指すとしています。
忍ツク!
ジャンル:アクション
プラットフォーム:iOS/Android
価格:基本無料/アイテム課金
2015年3月リリース予定(事前登録受付中)
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プロジェクト ブレイジング(仮称)
ジャンル:アクションRPG
プラットフォーム:iOS/Android
価格:基本無料/アイテム課金
2015年リリース予定
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プロジェクト クリスタル(仮称)
ジャンル:RPG
プラットフォーム:iOS/Android
価格:基本無料/アイテム課金
2015年リリース予定
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ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
ジャンル:RPG
プラットフォーム:iOS/Android
価格:基本無料/アイテム課金
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そのほか、リアルグラフ向けのゲームでは、LINEプラットフォームを対象にしたタイトルを開発中で、今後年間複数本の投入を計画しているそうです。加えて、他SNSとの提携も検討しているとか。
パブリッシングでは、コロプラから『スリングショット ブレイブス』『白猫プロジェクト』の2タイトルを受託し、パブリッシングを予定。どちらも現地子会社による徹底したローカライズを予定しており、そのクオリティに自信の程を見せていました。
これに関連して、海外展開の強化に関する話もありました。海外に9拠点を要していることは先に触れていましたが、今後は海外子会社におけるオリジナルタイトルの開発を強化し、コンテンツの「地産地消」を目指すといいます。今後も海外展開強化の方針に変更はなく、gumiの強みであるクロスボーダーの強力な配信網の構築を進めるとも話していました。
最後に國光氏は、オリジナル、IP、LINEなどのリアルグラフ向け、そしてパブリッシングタイトルをバランスよく提供する、タイトルポートフォリオの構築を目標として掲げました。これにより、ハイリスクハイリターンからミドルリスク、ローリスクと、さまざまな規模のタイトルを充実させていくと話し、説明を終えました。
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