
同協会の平野洋一郎氏は「ブロックチェーンを活用したゲームや、関連するテクノロジーを開発する企業が続々と出てきていますが、まだ黎明期の市場であり、技術的な課題、利用者保護、法的側面など業界として整備すべき項目があります」と部会設立の趣旨について話しました。

ゲーム部会にはブロックチェーンゲームの『くりぷ豚』を運営するグッドラックスリー、『ビットにゃんたーず』を運営するリアルワールドゲームス、そしてDApps対応のウォレットである「Qurage」(クラゲ)や開発環境のUniqys Kitを開発するモバイルファクトリーの3社が参加。今後もBCCCの加盟社の中から参加企業を募っていくとしています。主なテーマとして以下の3点を掲げています。
1. 利用者保護
充実したプレイ環境構築のため、ユーザーが安心・安全にブロックチェーンゲームを利用できるための環境作りとしてのルールを明文化します。
2. 企画・運営コンプライアンス研究
健全な市場を形成するため、関連法令等に違反しないために、関係省庁に確認のもと、業界に必要なルールやガイドラインを議論します。
3. 業界育成と発展
ブロックチェーンゲーム提供会社や有識者・学識者の方々に広く参加していただき、国内ブロックチェーンゲーム産業の保護・発展に寄与することを目指します。
グッドラックスリーの井上和久社長は「ブロックチェーンゲームは破壊的イノベーションの可能性を秘めていますが、ユーザビリティやウォレットの問題など課題もあります。協会での活動を通じて業界として技術だけでなく、運営ガイドラインや消費者保護などの課題についても議論をしていきたいと思います」とコメント。

リアルワールドゲームスの岡部典孝取締役CTOは「当社では健康で健全な生活を作るようなゲームに取り組んでいて、ブロックチェーンゲームでは『ビットにゃんたーず』という、どんどん歩いて健康寿命を伸ばそうというゲームを開発しています」と挨拶。「Proof of Walk」をコンセプトに、遊ぶ事でアルクコインが貰えるという設計になっているそうです。

モバイルファクトリーの宮嶌裕二社長は「当社ではQurageやUniqys Kitというブロックチェーンゲームを作り易くする仕組みを開発しています。ここには、法的な課題や金融庁への確認など、これまでゲーム会社として経験したことの無かったようなハードルがありました。ブロックチェーンゲームは未来の一つの形で、新しいユーザー体験を提供できる可能性を秘めていますが、クリアすべき課題も多く、部会の活動を通じて議論ができればと思います」と述べました。
