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※本インタビューはゲーム開発者のためのビジネスカンファレンス「White Nights」で行われたものです。
今日までどれほどのブロックチェーンゲームが存在しているのだろうか?普通のビデオゲームと比べてどのような特徴があるのか?どうすればアクセス数を増やせるのか?ロシアのゲーム情報サイト「App2Top.ru」との対談で様々な質問に答えてくれたのは、ブロックチェーンゲーム『0xUniverse』を世に出した0xGames、そしてSunday Gamesの創設者であるセルゲイ・コーパフ氏(以下、敬称略)だ。
[聞き手:アレクサンドル・シミョーナフ(App2Top.ruエディター)]
※本記事はApp2Top.ruの許諾を得て翻訳したものです。
今日、一体どれくらいブロックチェーンゲームは盛り上がりを見せているのか?私がこのテーマに興味を持ったのは冬のことだった。
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セルゲイ冬にブロックチェーンゲームを社説で見かけたんだ。最初のブロックチェーンゲームが現れたのは去年の夏だった。そのゲームの名前は『CryptoPunks』。しかし流行らなかった。予算を低めに設定した実験だったからね。
有名な『CryptoKitties』の制作者は『CryptoPunks』のチームと同じことをしたんだけど、制作の質を高めたんだ。そしたらすこしだけネットに火が付いた。
ネットで騒がれたおかげで、他のチームにも知れ渡っていったよ。去年の12月から約600ものプロジェクトが公表されている。市場に出されたのはだいたい50のプロジェクトだ。この短期間にこの数はとても多いよ。
――成功を目にして、あわてて自分達のゲームを作った開発者側としては、まだまだこのトレンドが続くことはわかるよ。でも、投資家やプレーヤー側からはどれほどの関心がブロックチェーンゲームに向けられているのかな?
セルゲイ強い関心を持っているね。投資家やプレーヤーがそれほど多くないことはそれとは全く別の話だ。『CryptoKitties』の盛り上がりはそれはすごかった、仮想通貨のコミュニティが形成されたほどだからね。マスコミはことごとく彼らのことを記事にしていたよ。
いかれた連中は1000ドル相当の仮想通貨を利用してお互いにネコを転売しているそうだ。このことについて書くのはおもしろかった。マスコミは一度だけ書いてすぐにやめたようだけど。
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いつも仮想通貨に携わっている仲間内では、仮想通貨のゲームは以前から見込みのあるテーマだし、今でもそう思われている。
――ブロックチェーンゲームの潜在顧客数の規模はどれくらいなの?
セルゲイ市場の大きさは大体100万人くらい。これは他の市場と比べるととても少ないんだ。『CryptoKitties』では約10万人がゲームしていたよ。今リリースされているゲームで集客できているプレーヤー数は1000人にも満たない。だが、そのプレーヤーたちの1回の平均支払い額は、モバイルゲームのそれより多いことを知っておくべきだ。
――ブロックチェーンゲーム市場で成功するには、10万人の潜在顧客を集める必要があるということでいいのかな?
セルゲイそうだね、そうなったらCryptoKittiesと同じくらいの大成功だよ。
――具体的なプレーヤー数は増えたんだろうか、それとも減ったんだろうか?
セルゲイそれに答えるのはなかなか難しいな。仮に『CryptoKitties』の急激な注目度の上昇を抜きにしても関心は高まると思うよ。ただ、テンポはそんなに速くない。だいたい仮想通貨市場と同じくらいの速度かな。仮想通貨の成長とブロックチェーンアプリ全般に制限がかかっているということは、ゲームの潜在的顧客の増加にも制限がかかっているってことなんだ。