Good Luck Gamesの手掛ける対戦型カードゲーム『Storybook Brawl』がプレイヤーによる低評価レビューで、Steamにおいて数日で「圧倒的不評」となり話題を呼んでいます。
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本作は2021年6月にリリースされた最大8人対戦のカードバトルゲームで、神話などに登場するキャラクター総勢30種類以上を使ってプレイできるのが特徴です。早期アクセスでありながらもその完成度の高さから人気があり、無料でプレイできるのも強みでした。
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そんな本作のレビューはこれまで「好評」が2000件以上を占めていましたが、先日22年3月22日に「NFT企業による買収」が発表されてから一転、反発したプレイヤーによるレビュー爆撃で、ほぼ数日で500件近い「不評」がつく事態になりました(記事執筆時点において)。なお、レビュー投稿者はそれなりの時間を遊んだプレイヤーが多く、そこに添えられたコメントのほとんどは「NFT」について言及していました。
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NFTとはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略で「代替不可能なデジタル資産」のこと。ゲームへの導入については、データ自体が価値を持つある種の経済的な試みということで、企業、開発者、プレイヤーの間では賛否両論があり、しばしば話題となります。
Good Luck Gamesによる発表は、こちらのプレスリリースで確認できます。今回買収した企業は「FTX Trading LTD」というバハマに本社を構える暗号通貨取引所。プレスリリースによれば、今後の詳細については伏せつつも、開発の指針を示し本作にブロックチェーン技術を導入すれば、ゲームプレイを次のレベルに引き上げることができるとしています。
年末にはバハマにて世界チャンピオンシップ開催も予定されている『Storybook Brawl』、今回の一件で今後どのような動きがあるのか要注目です。
※UPDATE(2022/4/4 19:55):記事内に誤字がありましたので修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。