Epic Gamesは公式サイトのニュース記事を通し、同社のスウェーデン支社における開発者アカウントをAppleにより閉鎖させられたことを報告しています。
Apple側からの規約遵守保証の要求に応じたにも拘らずアカウントが閉鎖されたと主張
Epic側が説明する事の経緯として、まずEpicはAppleの公式プロセスを通じて問題のアカウントを申請し、Appleも一度それを承認。その後Appleとの直接のやり取りや公式声明を通じアカウントの運用と配信予定のiOS版Epic Gamesストアの意図について透明性を保ったとし、Appleに対しEUの新しいデジタル市場法(DMA)下での活動について相談を持ち掛けましたがApple側はこれを拒否したといいます。
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さらにAppleはEpicが開発者契約のすべての条項に従うことをAppleに保証するよう求めたといい、Epicはこれに同意したにも拘らず、その後弁護士を通じアカウントの閉鎖を通知されたとのことです。ニュース記事ではEpicがAppleへDMAについての質問を行う物、AppleがEpicへ規約の遵守を保証するよう求めた物、弁護士によるアカウント閉鎖の通知に関する文書が公開されました。
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重大なDMA違反と条項を挙げて糾弾
Epic側はDMA第6条「ゲートキーパーはそのOSを使用するサードパーティアプリ、アプリストアのインストールと効果的な使用を許可する。ストアはゲートキーパーの関連するコアプラットフォームサービス以外の手段でアクセスされ得る」との条項を挙げ、アカウントの閉鎖を重大なDMA違反であると糾弾。アカウント閉鎖は潜在的な競合企業の排除であり、Appleとの競争や対する批判への対応例として他の開発者への見せしめとしていると主張しています。
Appleはアカウント閉鎖通知文書でEpicへの不信露に
一方で弁護士によるアカウント閉鎖通知文書によれば、Apple側はEpicのCEOのティム・スウィーニー氏に、AppleがEpicを信頼し開発者アカウントを承認するに足る理由を説明する機会を設けたにも関わらず、その返答が裏付けのない「私たちを信頼してください」に過ぎない全く不十分な物だったとのこと。
スウィーニー氏のSNS投稿を例示し、その後もAppleに対する公な攻撃が続いた点、オーストラリアでの訴訟においてスウェーデン支社がAppleの規約を弱体化、回避する取り組みの一部であると示唆されたことから、「Epic の過去と現在の行為を考慮し、Apple は Epic Gamesスウェーデン支社を自社のエコシステムの一部とすることを許可できません。」と強い反発を示し、開発者アカウントを即時閉鎖したとしています。
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なお、執筆時点でApple側の公式な声明はありません。