インディーゲーム開発に携わるピクセル・BlenderアーティストのLana Ro氏は、メトロイドヴァニア『リトル・ドロイド』のカバーアートに関して、“AI生成である”との疑いを寄せられ続けている旨を報告しました。
証拠を見せるも疑いは続く…アーティストによる問題提起

『リトル・ドロイド』とは、PC版が2024年に、コンソール版が2025年4月にリリースされたインディーズによるメトロイドヴァニアです。本作コンソール版の発売に際して公開されたトレイラーにはプレイ動画だけでなくカバーアートも披露されていましたが、Ro氏は「AIアート」「AI生成のサムネイル」「ゲームは良さげなのにAIサムネイルが台無しにしているのが残念だ」といったコメントが寄せられたと言います。
本アートは実際にはプロのアーティストであるOlga Kochetkova氏が手掛けており、開発側はAI製と思っている人たちに対し、制作過程と全レイヤーを動画で公開。最終的に支持する人もいたものの、中には「過程でAIが使われている」「何かまだ隠しているんだろ」といった声もあり、Ro氏は「どうやら今後は自分たちを守るため、最初から最後までアートの全制作過程を記録しなければいけないようだ」と語りました。

また同氏は“AI狩り”について、AIは人間の作品から学習しているため、「たとえ我々が“AIっぽくない”ように描いても、AIは繰り返し学習する」「すぐにあらゆるスタイルを模倣できるようになるだろう」として、「どうやって自分が本物であると証明できるのだろうか?」と問題を提起。AIを使わない人々が、至る所にAIの痕跡を見出す人々の攻撃に苦しまないよう「何らかのバランスを見つけたい」としています。

なお、今回話題になった『リトル・ドロイド』はPC(Steam)/Android/PS4/PS5/Xbox One/ Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに販売中。Steam版は2025年4月26日まで80%オフの116円でセール中となっています。