シリコンスタジオは2010年1月8日(金)、同社の統合開発環境「ALCHEMY(アルケミー)」とオリジナル開発のリアルタイム・ポストエフェクトライブラリ「YEBISU(エビス)」が、オンライン育成RPG『モンスターファーム ラグーン』の開発で採用されたことを発表しました。『モンスターファーム ラグーン』は、CDやDVDからモンスターを再生して育成する『モンスターファーム』シリーズから生まれたオンラインゲーム。広大な海に囲まれた諸島「ユタトラ」を中心に生み出したモンスターとともに冒険し、成長して行く物語で、テクモが開発。2010年1月7日から正式サービスが開始されました。ALCHEMYは、クロスプラットフォーム・アーキテクチャでリアルタイムアプリケーションを開発するための統合ソフトウェア・プラットフォーム。個々ハードウェア特有の機能をフルに活用できる開発環境や、ハードウェアに依存しない仮想プラットフォーム上で開発できるアーキテクチャとなっています。リアルタイムアプリケーションカーネル、ローレベルAPI、ハイレベルグラフィックスなど、全開発工程を統合化することによって、開発者はより多くの時間をゲームの構築にかけることができるとのこと。最新バージョン5.0では、PLAYSTATION3、Xbox 360、Windows向けに、ミドルウェアの次世代レンダリングエンジン「DAIKOKU(ダイコク)」とポストエフェクトエンジン「YEBIS(エビス)」との親和性が強化されているとのことです。またYEBISはHDR(High Dynamic Range)レンダリングを基本とした、マルチプラットフォーム対応のライブラリとなっており、ゲーム開発者はポストエフェクトのためのシェーダを記述することなく、最小限のAPIコールだけで、高品質なデフォーカス、グレア、モーションブラーやガンマ補正、ブライト調整といったさまざまなエフェクトを利用できるとのことです。
『東方幻想エクリプス』リリースから1年経過したケイブの上半期決算に注目―1月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】 2025.1.6 Mon 1月は『メテオアリーナ』のケイブが上半期、受託開発や人材派遣…
「CEDEC2023」公募セッションにてシリコンスタジオの2つ取り組みが採択―「グローバルイルミネーションのディープラーニングによるリアルタイム推定」「3D都市モデル『PLATEAU』のファサード自動生成に関する取り組み」を講演 2023.6.11 Sun
“対話なくして前進なし”ゲーム向けオーディオミドルウェア「Wwise」が日本ユーザーに寄り添う理由とは…フィードバックをもとにレイアウトの大幅変更も【CEDEC2024 セッションレポート&インタビュー】 2024.9.18 Wed