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『マインクラフト』で現実世界を再現する……そんな試みは以前から数多く行われてきましたが、アメリカ・コーネル工科大学の大学院生であるRyan Hardesty Lewis氏は「Google Earthの3Dタイルをマインクラフトのボクセルに変換する」Voxel Earthと呼ばれる技術を実現したとアメリカのCG学会であるSIGGRAPHのWebサイトで報じられています。
Googleの3Dタイルをボクセルに自動変換。ブロック数も自由自在
Lewis氏によるとこの技術はGoogleの高解像度3Dタイルを解析してボクセルに分解、色とテクスチャを割り当てて『マインクラフト』上に世界の任意の場所を再現できるというもので、標高と範囲を認識して川と海も自動で構成できるとのことです。
また、簡単な調整でエッフェル塔といった世界の有名ランドマークの再現を10、100、1000といったブロック数に割り当てることができます。こうして再現した風景は世界地理の教育用といった用途のみならず、都市計画者は都市開発プロジェクトを簡易にモデル化が可能で、またゲーマー向けには再現された地球の探索が可能と、さまざまな用途で使用可能な事をLewis氏は示唆しています。
2024年7月28日から8月1日まで開催される「SIGGRAPH 2024」において、この技術を用いて実際に『マインクラフト』上に再現した世界のデモ「Voxelizing Google Earth」を実際に体験することができるとのことです。