クラウドホスティングのGMOクラウドは今春からネットワークエンジン「Photon Cloud」を提供し、日本のゲーム開発者に簡単にオンライン対応が可能な環境を提供していますが、CEDEC 2013に併せて新たなソリューションの発表が行われました。Photon CloudはExit Gamesが提供するネットワークエンジンで、GMOクラウドが日本リージョンなど日本展開を運営します。「リアルタイム通信」「マッチメイキング」「クロスプラットフォーム」といった特徴を持ち、ゲームをオンライン化した際に必要となるロビー、マッチ面キング、リアルタイム同期などの機能を容易に組み込む事が出来ます。SaaS形式で提供されサーバー構築を提供行う必要はありません。同時接続数20人までのプランは無料で利用可能です。今年4月のUnite Japanで発表して以来、GameJamの開催やGTMFへの出展などで認知を上げています。今回新たに紹介されたのはオンプレミスなソリューションである「Photon Server」です。機能的には「Photon Cloud」と実装されている機能は変わりませんが、自社でWindowsサーバーにインストールして利用することができ、幅広いカスタマイズ性が担保されます。C#で記述されているバックエンドに手を入れることで、機能を拡充したり、自社が持っている独自サービスとの連携も可能となります。ロードバランシングが標準搭載されていて、最大2000台程度までサーバーをスケールすることが可能。特定のサーバーが落ちた際のフェイルオーバーにも対応します。こちらも同時接続数100人までのプランは無料で利用可能です。まずは手軽にオンライン対応を始めたいという場合はサーバー付きで提供される「Photon Cloud」を、徹底的にカスタマイズしたいという場合は「Photon Server」を選ぶのが良いでしょう。どちらも様々なSDKに対応していて、スマートフォンで広く利用されているUnity向けにはプラグインがUnity Asset Storeで配布されています。[UnityとPhoton Cloudで開発されている『Guns of Icarus Online』]単なるホスティングから離れて、ミドルウェアの提供を始めたGMOクラウド。今後はネットワークエンジン以外のゲーム開発向けソリューションも手がける計画だそうです。主に海外製で「知名度は低いものの、実は良く出来ているのだけど、言葉の壁で諦められているような」ソリューションを検討しているようです。同社では、こうしたソリューションを試験的に利用してくれるモニターも募集するとのこと。ちなみに会場では、まだ紹介できないものの"セキュアな"「Photon Cloud Private」なるソリューションも準備中だと明かされていました。
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高性能ネットワークエンジン「Photon Server」の 採用事例に見る使用感と課題【CEDEC 2018】 2018.9.4 Tue マルチプレイの実装を容易にする「Photon」は、GMOクラウドが提…
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