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海外メディアColliderのインタビューにて、映画版「Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)」の監督を務めるチャド・スタエルスキ(Chad Stahelski)氏は、本作で日本人のキャストを起用し、日本語で制作したいという意向を明かしました。
2020年に発売され、世界的なヒットとなったソニー・インタラクティブエンタテインメントの『Ghost of Tsushima』は、2021年には映画化も発表されるなど、ゲームに止まらないIPの展開がアナウンスされています。具体的な公開時期などは未発表なものの、監督は「ジョン・ウィック」シリーズなどを手掛けるチャド・スタエルスキ氏が務めることが発表されており、海外メディアのインタビューに応じた同氏は、「黒澤明監督のファン(自分の人生に最も影響を与えた5人の監督の中の一人)であり、日本の文化や言語に愛着がある」と16歳の頃から何度も日本を訪れるなど日本文化にも造詣が深いことを明かしています。
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(Photo by Jerod Harris/Getty Images for Lionsgate)
またスタエルスキ氏は、本作を英語ではなく全編日本語及び日本人キャストで制作する意向も明らかにしており、この方針についてはソニーも協力的であると語りました。自分の母語ではない言葉で制作したとしても、西洋の観客も熱狂させたいと意気込みを語り、サイレント映画とジャッキー・チェンのカンフー映画を例に、無音であっても、または言葉を理解できなくても成功する映画を制作できると述べています。
一方で、インタビュアーは「パラサイト 半地下の家族」や「イカゲーム」といった映像作品によって、北米でも字幕作品がヒットする可能性はでてきたが、それでも統計的には失敗に終わることが多いと指摘。そうした課題については、前述のジャッキー・チェンのように、いかに役者の表情を演出するかということが大事になってくるだろうとしており、もちろんそれだけではなく、アクションもストーリーもビジュアルのそれぞれを1つも欠くことなく高いレベルでまとめられれば、字幕作品であっても多くの観客が車を劇場に飛ばすだろうと意気込んでいます。
まさかの全編日本語&日本人キャストという可能性もでてきた映画版「Ghost of Tsushima」ですが、誰が出演し、どのような映像に仕上がるのか今から楽しみですね。