ビデオゲーム市場の調査会社であるNiko Partnersは、東アジアの2大市場である日本と韓国を対象にした市場調査の結果を報告しました。
興味深い東アジアゲーマーのプレイ事情!
この調査によれば、まず2つ以上のプラットフォームでゲームを遊ぶことの人気が両国で高まっており、日本は39%、韓国は58%という結果が出ました。日本ではモバイルゲーマーを中心に他プラットフォームで遊ぶユーザーがみられ、前年比で30%以上も増加しているそうです。
一方韓国はかつてよりマルチプラットフォームでプレイするユーザーは多くいましたが、現在はPCゲーマーが主にモバイルでゲームをしはじめる割合が前年比5%増となっているという傾向が見られたといいます。
Niko Partnersによれば日本のモバイルゲーム市場は今後5年停滞を見せるとされており、本レポートが示すように複数のプラットフォームで遊ぶゲーマーが市場成長の源になることが予想されています。
別の話題として、新たなゲームに挑戦するときに決め手になる理由も調査。結果を見ると、「親しみのあるジャンルであること」「魅力的なストーリー」の2つが挙がっており、日本ゲーマーは60%以上、韓国ゲーマーは40%以上がどちらも重要であると回答しています。
ゲーマーのうち、ゲーム実況動画・配信を見るユーザーの割合はどうでしょうか。結果を見ると日本では31%以上、韓国では40%以上が視聴しており、マーケティングツールのひとつとして重要視されています。日本のニコニコ動画や韓国のSOOPといったローカルなプラットフォームは動画を視聴するゲーマーの20%以上がチェックしているサイトであるとのことです。
この調査にて、東アジア地域の2大市場では、マルチプラットフォームで遊ぶ人の割合が増加する傾向があることがわかりました。PCやコンソールゲーマーはもちろん、モバイルゲーマーがどのような遊び方に移っていくかに注目が集まりそうです。