
2022年12月3日、Live2D社は「コミュニティ」をテーマとした参加無料のオンラインイベント「alive 2022」を開催し、2D業界をリードする企業やトップランナーたちをゲストに招いてのセッションを多数開催しました。本稿ではその中から、プレミアムセッションのひとつ「学生さん必見! ”Live2D” で就職・社会で活躍するには?」のレポートをお届けします。
Live2D講師と企業人事によるトークセッション
本セッションは、Live2D講師と企業人事が行うクロストーク形式で進行しました。各種専門学校でアニメーション関連の授業を行うなど、教育支援事業を行っている合同会社アカランタンから社長の大平幸輝氏と土井嶺氏が出演し、モデレーターを務めました。
そして企業人事代表としてf4samuraiから人事の楜澤友香氏と同社Live2DデザイナーのT氏が出演。企業で活躍するLive2Dクリエイターの事例紹介や、Live2Dクリエイターの業務内容、就活のポイントなど、さまざまなテーマでのトークが行われました。
f4samuraiとは
スマートフォンゲームの企画・開発・運営を行うf4samuraiは『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(マギレコ)』、『オルタンシア・サーガR』、『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』など複数のタイトルを運営中。2017年にサービス開始となった『マギレコ』からゲームにLive2Dを採用しています。
現場(企業)で活躍するLive2Dデザイナーの実例
同社のLive2Dチームは、Live2Dモデルに関してキャラクターデザインからモーションまで一貫して制作を担当します。場合によっては、新卒で入社した社員が担当できるケースもあるそうです。

さらに、さまざまな作風のタイトルに携われます。どのタイトルのチームに配属になるかは、当人と役員・リーダー陣の話し合いを経て決められるため、デザイナー自身の希望や得意分野に沿ったタイトルを担当できるケースが多い、としました。
次に、具体的な事例として出演している同社Live2DデザイナーであるT氏の経歴が紹介されました。2013年にデザイナーとして入社した同氏は、2015年にLive2Dデザイナーに転身。当時は社内にLive2Dのノウハウがなかったため役員がLive2D社にお願いし、T氏が出向する形で直々に研修してもらったそう。
Live2D社で研修後は、当時開発中タイトルで1人目のLive2Dデザイナーとなり、現在も同タイトルに深く関わっています。今は新作の開発にも携わりつつ、新卒社員のインストラクターも務めています。
楜澤氏は、T氏がLive2Dデザイナーとして成長してきた要因は技術やスキルを身につけるだけでなく、どのようなモーションにすればそのキャラクターらしさが出るか、かわいらしくなるかを常に考え続けているからだと補足しました。