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12月3日に株式会社Live2Dが開催したオンラインイベント「alive 2022」。
数々のクリエイターがLive2Dについてトークを繰り広げる中、セッションのひとつ「TR3 STEP1の映像はどのようにして実現されたか」についてトークが繰り広げられました。
はたして本プロジェクトはどんな取り組みなのか?
「TR3 STEP1」の映像はどのように制作されたのか?
いまだ進化の途中にある本企画について、現段階の成果を報告します。
■イベント名:alive 2022
■開催日 :2022年12月3日
■会場 :オンライン
■主催 :株式会社Live2D
「TR3 STEP1」とはどのようなプロジェクトなのか?
Live2Dといえば立ち絵イラストがさもアニメーション動画のように動くのが特徴です。もっともキャラクターを各パーツで分離させ、可動域を作っているのである意味アニメーション動画と同じようなものではありますが、動画を作成する必要がなく、これまでおもにゲームの会話シーンやVTuberの間で重宝されてきました。
その技術を使って長編アニメ映画を作る。
それが、Live2D社が設立当初から思い描いていた「夢」でした。
「TR3 STEP1」はその「夢」を実現するための技術開発プロジェクトであり、Live2DをリリースするLive2D社が社内で育てているものです。正式名称は「Live2D Movie Project Trial No.3」。完成した約30秒のトライアル動画は、ひとまず制作効率を度外視して目指す表現を実現すること、ある程度のストーリー性を持たせること、この2点にポイントを絞って開発が進められました。
具体的な取り組みとしては、まず長めの2カットに限定し、試したい動きをそこに盛り込みました。その上でLive2Dの特徴である「動く美麗イラスト」の表現の追求、Live2Dの表現としては通常できない幅広い動きを可能にすること、手書きアニメと同等の動き(アニメーション)を実現する、この3点が目標として掲げられました。
結果、過去に制作したトライアル動画よりも、例えば陰影などの表現で大きな進歩が見られました。
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