コーエーテクモホールディングスは、ゲーム会社の中でも営業利益率が高いことで知られています。2022年3月期の営業利益率は47.5%でした。これを10ポイント以上も上回る会社があります。『イース』シリーズで知られる日本ファルコムです。
2022年9月期の営業利益率は57.6%でした。
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営業利益率は本業で稼ぐ力を表しています。カプコン、任天堂、ネクソンなどの並みいる競合の中でも、日本ファルコムの強さは突出しています。
しかし、日本ファルコムは過剰なほど儲けを出しているため、総資産に占める現金の比率が84.7%にも達しています。売掛金を含めると97.4%。驚異的なまでに健全な経営を行っている一方で、株主還元や成長のための投資が滞っているように見えます。それが将来的なリスクにもなりかねません。