今日のモバイル市場の統合データ領域におけるスタンダードとなっている米data.aiは、2023年上半期の全世界アプリ総消費者支出、総ダウンロード数とアプリランキングを含む最新アプリ事情を発表しました。
2022年の支出減少はコロナ禍による一時的なものだった
2023年上半期のアプリ消費者支出は約675億米ドル、総アプリダウンロード数はiOSとGoogle Playを合わせて約768億件に達し、アプリ市場の成長が戻ってきたことが明らかになりました。
data.aiは、このデータはアプリ市場が長期的な持続的成長を遂げており、2022年のモバイル消費者支出減少は一過性の失速であった可能性を示すと指摘しています。
アプリに対する消費者支出は着実に、そして時に急激に成長してきましたが、2022年に世界の消費者支出が初めて減少したため、市場の継続的な拡大に疑念が生じていました。
しかし2023年上半期の結果は上半期の消費支出全体が前年同期比5.3%増となり、2022年後半に戻った消費支出のプラス成長が2023年上半期を通じて持続していることから、2022年の支出減少は新型コロナウイルスの影響にすぎなかったことを示しています。

月間消費者支出の対前年比増加率は、2022年5月に-13%と最低の値を記録した後、2023年3月と5月には前年同月比でプラスとなり成長が回復しました。
アプリ内消費者支出はiOSが前年同期比5.8%増、Google Playが同4.3%増となり、2023年上半期はiOSが約435億米ドル、Google Playが約240億米ドルに達しました。

また、近年の消費者支出の不安定な傾向とは対照的に、アプリのダウンロードは安定した成長を続けています。2023年上半期に消費者がダウンロードしたアプリの総計は768億件で、2022年下半期の総計とほぼ同水準、前年同期比3.2%増となりました。

トップアプリのTikTokは自己記録を再び更新
2023年第1四半期に、3カ月間で消費者支出 約10億米ドルを突破した最初のアプリとなったTikTokは、その勢いのまま半年で約20億米ドルを突破した最初のアプリになり、2023年上半期には消費者支出約21億米ドルを記録しました。
これは、TikTokが保持していた2022年下半期の約17億米ドルという記録から24%増加したことになります。
