
eスポーツイベントの企画運営事業、施設運営事業を展開する南海電鉄グループのeスタジアム社は11月6日、大阪市浪速区と「eスポーツを活用した包括的連携に関する協定」を締結したと発表しました。この協定は、ゲームやeスポーツを通じた地方創生の実現と、浪速区の将来ビジョン「住んで誇りに思える、魅力と活力あふれるまち 浪速区」の実現に向けた取り組みを進めることを目的としています。
連携事項としては以下の7項目が挙げられており、今後、定期的な協議を通じて具体的な実施内容を決定していく予定です。
【本協定における連携事項】
教育・人材育成に関すること
情報発信に関すること
安全・安心に関すること
子ども・福祉に関すること
地域活性化に関すること
災害対策に関すること
その他本協定の目的に沿うこと
また主な取り組みとして、eスポーツを活用した次世代人材の育成と地域教育の活性化が挙げられます。eスタジアムなんば本店を活用し、浪速区の子どもたちがeスポーツを通じてWEB3.0時代に必要となる最新デジタル技術やデジタルリテラシーを学べる環境を提供。また、保護者向けの座談会や講座も定期的に開催し、子育てに関する悩み事の相談の場を設けることで、各家庭生活における孤立感の解消に寄与します。
さらに、eスポーツを活用した防災力・防犯力の向上にも取り組みます。メタバース空間内で有事の被災状況をリアルに再現し、避難訓練を実施するほか、浪速区のまち並みをメタバース空間内に誕生させ、子どもたちが日常に潜む危険な場所を学ぶ機会を提供します。
eスポーツを通じた地域交流の活性化と区民のウェルビーイングの実現も目指します。eスポーツイベントの開催による地域交流の機会提供や、地元企業との共創による地域理解促進、高齢者福祉分野との連携による幅広い世代が活躍できる機会の提供などを行います。