『アラド戦記』の中国展開で急成長するネクソンに注目―2月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】

2月はゲームに関連する様々な会社が本決算、第3四半期の決算発表を迎えるタイミングです。本稿では、注目の企業をピックアップするとともに、決算発表を予定する企業を一覧で紹介します。

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「ニンテンドースイッチ２」の”凄さ”が明らかになるか

2月4日は任天堂が2025年3月期第3四半期（2024年4月1日～2024年12月31日）の決算を発表します。

任天堂は2024年11月5日に通期の売上見通しを従来予想比5.2%引き下げ、1兆2,800億円としました。今期は2割を超す大幅な減収となる見込みです。これは「ニンテンドースイッチ」の後継機が発表されていた影響が大きいでしょう。

「ニンテンドースイッチ２」は2025年の発売が決定。初代の発売から8年を経過しての後継機登場となります。すでに予告映像を公開しており、デザインは明らかになりました。一方、商品の説明はされておらず、何が革新的なのかは見えていません。決算発表でそれが明らかになるのではないでしょうか。

任天堂の株価は「ニンテンドースイッチ２」の映像が真新しさに欠けていたためか、一時下落局面に入りました。しかし、1月後半から再び上昇し始めています。決算でのゲーム機の説明があることに期待が集まっていることも背景にあるでしょう。

ネクソンの新たなIP戦略の成果はいかに

2月13日はネクソンが本決算を発表します。

2024年12月期からは新たなIP戦略を採用。垂直方向と水平方向の成長で構成されるもので、垂直方向の成長は『アラド戦記』や『メイプルストーリー』など大ヒットタイトルを新たな地域に展開するなどして、再活性化と拡張を狙うもの。水平方向の成長は『マビノギ』などヒットの潜在性を持つタイトルや、開発中の『ARC Raiders』を大ヒットタイトルへと成長させるものです。

前期の業績はその成果を判断するものとなります。

垂直方向の成長においては、『アラド戦記』の中国展開を成功させました。2024年5月21日に『アラド戦記モバイル』の配信を開始。これにより、2024年12月期2Q単体（2024年4月1日～2024年6月30日）の中国事業の売上高が563億4,000万円となり、リリース前の前四半期のおよそ2倍に急拡大しています。

水平方向の成長では、2024年7月2日に配信を開始した新作『The First Descendant』が欧米を中心に好調。2024年12月期3Q単体（2024年7月1日～2024年9月30日）の北米及び欧州事業の売上高が前四半期の2.4倍となる171億8,800万円となりました。

2024年11月12日に発表した業績予想によると、通期売上高は上限で9％程度増加し、4,612億で着地する見込み。力強く伸びている印象があります。

『DEATHVERSE: LET IT DIE』のサービス再開はいつになるのか？

2月14日はガンホー・オンライン・エンターテイメントの本決算の発表日。

足元では『ラグナロク』シリーズ、『パズル＆ドラゴンズ』の主力タイトルの減衰が鮮明で、苦戦を強いられています。2024年12月期第3四半期累計（2024年1月1日～2024年9月30日）の売上高は前年同期間比21.8%減の764億8,400万円、営業利益は同32.8%減の158億2,200万円でした。

2020年12月期以来の、通期減収での着地が視野に入っています。

2024年12月期4Q（2024年10月1日～2024年12月31日）の業績のポイントは、10月13日にリリースした『ディズニーピクセルRPG』の収益貢献。このタイトルはリリースから7日で100万ダウンロードを突破しました。しかし、2割の減収で第3四半期を通過しているため、ここから増収へと持ち込むのは容易ではありません。

ガンホーは2023年7月19日に『DEATHVERSE: LET IT DIE』のサービスを一時中止しています。決算発表では再開の目処について言及があるかどうかも注目のポイントとなるでしょう。

証券コード	会社名	決算発表日	種別	決算期末
3635	コーエーテクモホールディングス	1/27	第3四半期	3/31
4751	サイバーエージェント	1/29	第1四半期	9/30
9697	カプコン	1/29	第3四半期	3/31
4347	ブロードメディア	1/30	第3四半期	3/31
3793	ドリコム	1/30	第3四半期	3/31
3912	モバイルファクトリー	1/30	本決算	12/31
4644	イマジニア	1/30	第3四半期	3/31
7844	マーベラス	1/31	第3四半期	3/31
9766	コナミグループ	1/31	第3四半期	3/31
6050	イー・ガーディアン	2/3	第1四半期	9/30
7974	任天堂	2/4	第3四半期	3/31
4689	LINEヤフー	2/6	第3四半期	3/31
9468	KADOKAWA	2/6	第3四半期	3/31
3632	グリーホールディングス	2/6	第2四半期	6/30
3672	オルトプラス	2/6	第1四半期	9/30
3676	デジタルハーツホールディングス	2/6	第3四半期	3/31
2681	ゲオホールディングス	2/7	第３四半期	3/31
3723	日本ファルコム	2/7	第1四半期	9/30
2432	ディー・エヌ・エー	2/7	第3四半期	3/31
6460	セガサミーホールディングス	2/7	第3四半期	3/31
9684	スクウェア・エニックス・ホールディングス	2/7	第3四半期	3/31
4680	ラウンドワン	2/10	第3四半期	3/31
6570	共和コーポレーション	2/10	第3四半期	3/31
7374	コンフィデンス・インターワークス	2/10	第3四半期	3/31
4284	ソルクシーズ	2/10	本決算	12/31
2489	アドウェイズ	2/10	本決算	12/31
3686	ディー・エル・イー	2/10	第3四半期	3/31
3932	アカツキ	2/10	第3四半期	3/31
5253	カバー	2/12	第3四半期	3/31
6676	メルコホールディングス	2/12	第3四半期	3/31
7552	ハピネット	2/12	第3四半期	3/31
9438	エムティーアイ	2/12	第1四半期	9/30
4293	セプテーニ・ホールディングス	2/12	本決算	12/31
9421	エヌジェイホールディングス	2/12	第2四半期	6/30
9449	GMOインターネットグループ	2/12	本決算	12/31
6428	オーイズミ	2/13	第3四半期	3/31
6758	ソニーグループ	2/13	第3四半期	3/31
3659	ネクソン	2/13	本決算	12/31
2121	MIXI	2/13	第3四半期	3/31
3624	アクセルマーク	2/13	第1四半期	9/30
3639	ボルテージ	2/13	第2四半期	6/30
3656	KLab	2/13	本決算	12/31
3698	CRI・ミドルウェア	2/13	第1四半期	9/30
3904	カヤック	2/13	本決算	12/31
4712	KeyHolder	2/13	本決算	12/31
6033	エクストリーム	2/13	第3四半期	3/31
6177	AppBank	2/13	本決算	12/31
6425	ユニバーサルエンターテインメント	2/13	本決算	12/31
7359	東京通信グループ	2/13	本決算	12/31
4755	楽天グループ	2/14	本決算	12/31
2743	ピクセルカンパニーズ	2/14	本決算	12/31
3661	エムアップホールディングス	2/14	第3四半期	3/31
3667	enish	2/14	本決算	12/31
3758	アエリア	2/14	本決算	12/31
3765	ガンホー・オンライン・エンターテイメント	2/14	本決算	12/31
3851	日本一ソフトウェア	2/14	第3四半期	3/31
3911	Aiming	2/14	本決算	12/31
3928	マイネット	2/14	本決算	12/31
3981	ビーグリー	2/14	本決算	12/31
3990	UUUM	2/14	第1四半期	9/30
4393	バンク・オブ・イノベーション	2/14	第1四半期	9/30
4777	ガーラ	2/14	本決算	12/31
6238	フリュー	2/14	第3四半期	3/31
6736	サン電子	2/14	第3四半期	3/31
7060	ギークス	2/14	第3四半期	3/31
7803	ブシロード	2/14	第2四半期	6/30
8783	GFA	2/14	第3四半期	3/31
2388	ウェッジホールディングス	未定	第1四半期	9/30
5103	昭和ホールディングス	未定	第3四半期	3/31
3668	コロプラ	未定	第1四半期	9/30