
『クラッシュフィーバー』を運営するワンダープラネットは、2024年8月期(2023年9月1日~2024年8月31日)が3割の減収となりました。
2024年6月にモバイル向けのカジュアルゲーム『パンドランド』をリリースしています。しかし、4Q単体(2024年6月1日~2024年8月31日)の売上高は8億1,000万円で、前年同期間比で12.3%の減収。
ワンダープラネットは2024年3月に『ジャンプチ ヒーローズ(ジャンプチ)』のサービスを終了しました。下半期はその分の売上が剥落していますが、『パンドランド』はその穴を埋められなかったことになります。
ワンダープラネットは『パンドランド』の収益が緩やかに拡大すると説明しています。今期はそれを証明できるかどうかの正念場に立たされたと言えるでしょう。
選択と集中を進めた先に築き上げられた『パンドランド』
ワンダープラネットは2024年にゲームタイトルを大幅に整理しました。3月の『ジャンプチ』に続き、2024年9月にも『アリスフィクション』のサービスを終了しています。
ワンダープラネットは2021年6月に新規上場しました。上場したばかりのスタートアップには売上成長が期待されるもの。しかし、利益重視の姿勢を鮮明に打ち出しました。2024年8月期は売上高が前期比29.3%減の24億4,900万円となったものの、営業利益は2.4倍の1億2,100万円に跳ね上がりました。

※決算短信より筆者作成