出席者は日本から『ラ・ムラーナ』の楢村匠(NIGORO)氏、『僕は森世界の神になる』の北山功氏(神奈川電子技術研究所)。アメリカから『Papers, Please』のルーカス・ポープ氏。イギリスから『Age of Aces』のアンドレス・タロス氏(Mintsprint)です。モデレータはゲームジャーナリストの新清士氏が務めました。
一方、『Papers, Please』は今年のIGFをはじめ、数々のインディゲームコンテストを総なめにした話題作。架空の国家の入国審査官となり、観光客からテロリストやスパイなどを排除していくアドベンチャーです。『Age of Aces』は第一次世界大戦をテーマとした、横スクロールのMMOフライトシューティング。4作の中では唯一、モバイル向けにF2Pゲームとしてリリースされています。
MintsprintのCEOをつとめるタロス氏はコンサルタント出身で、グリー東京・グリーUKを経て1年前に企業しました。パートナーのCTOが開発担当、タロス氏がマーケティング担当と、二人三脚でモバイル市場に挑戦。自己資金で開発費用を調達し、『Age of Aces』をリリースしました。クラウドファンディングなども重要だが、まずは自己資金でゲームを成功させることで、結果として調達手段の選択肢が増えていくと言います。
タロス氏も「インディゲーム開発者にとって、ユーザーのメール対応だけでも結構大変。これが海外対応ならなおさら」と語り、まずは、自分たちのお膝元で良いパートナーを見つけることが大事だとしました。その上で市場特性を見つつ、各国別のパートナーを見極める必要があるといいます。「『Age of Aces』はタブレット向けのゲームですが、日本ではスマホに比べてタブレットの普及率が低く、その点でも慎重になっています」