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カプコンの2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)は、大幅な減収営業減益となりました。
売上高は前年同期間比32.5%減の295億円、営業利益は同46.4%減の128億円でした。昨年6月は『ストリートファイター6』をリリース。販売開始から3日後に100万本を突破するヒット作となりました。今期はその反動減に見舞われています。
カプコンは今期の売上高を前期比8.2%増の1,650億円、営業利益を同12.1%増の640億円と予想しています。進捗率は芳しくないように見えますが、もともと下期偏重の業績予想を出していました。むしろ堅調な滑り出しとも言えます。
上半期の計画は余裕でクリア
カプコンは中期経営計画において、毎期10%以上の営業増益を継続するという、難易度の高い目標を掲げている会社。同社は2016年3月期からそれを実績として残し続けてきました。成長著しいベンチャー企業ならともかく、連結で従業員数が3,500人、単体でも3,000人を超えるカプコンのような大企業で成し遂げるのは容易ではありません。
今期の営業利益予想640億円は、10年前の売上高と同等の水準。その成長スピードには目を見張るものがあります。