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2024年8月21日から23日にかけて、パシフィコ横浜ノースで日本最大級のゲーム開発者向け技術カンファレンス「CEDEC2024」が開催されました。バンダイナムコスタジオの稲城聡氏によるセッション「『鉄拳8』アニメーション技術 ~鉄拳7からの進化」のハイライトをお届けします。
『鉄拳7』から『鉄拳8』への移植
登壇した稲城氏は、複数の対戦格闘ゲームやアクションゲーム開発に携わったあと2013年にバンダイナムコスタジオへ入社。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のファイター制作を担当したのち、『鉄拳8』の開発ではゲームパートのリードを行いつつ、インゲーム全般、システム、アニメーション、ゴースト組み込みなどのプログラムを担当しました。現在はDLC制作においてテクニカルディレクターを務めています。
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『鉄拳8』は開発初期に「パンプアップや筋肉の揺れなどの、より進化した筋肉表現」、「表情豊かなフェイシャル」、「キャラカスタマイズに対応したプロポーション制御」という目標と、さらに『鉄拳7』までのアニメーションに関連するデータやプログラムをすべて引き継ぐという要件が掲げられました。
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また、見直すべきところは見直しており、『鉄拳8』では人体として不自然だった骨構造に大きな変更が入っているとのことです。