「東京ゲームショウ」で注目のeスポーツコーナー／セミナーを紹介―独自の技術を活かした参入事例から大手企業の動向まで【TGS2024】

ゲームを中心としたコンピューターエンタテイメントの総合展示会「東京ゲームショウ2024」が、幕張メッセにて9月26日（木）～9月29日（日）に開催されます。

本イベントを主催する一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会（CESA）によると、今回のTGSの出展社数（9月11日時点）は、出展社数979社、小間数3,252小間と、どちらも過去最多となったことが発表されました。

出展エリアには今年も「eスポーツコーナー」も設けられ、eスポーツ関連企業による製品やサービスの展示も行われます。

本稿では、そのeスポーツコーナーの出展企業や、「e-Sports Business.jp」として注目のポイントを紹介します。

出展ブース eスポーツコーナー

eスポーツコーナーには、ゲーミングデバイス販売からeスポーツ大会運営まで、多様な事業者が出展を予定しています。ここでは、e-Sports Business.jpが特に注目するブースを紹介します。

PCCS

PCCSはeスポーツ施設の開業を支援する企業で、教育機関や宿泊施設へのeスポーツ設備導入などの実績があります。TGS2024では、ビジネスデイにeスポーツ施設向けのPOSシステムの発表を行う予定とのこと。

eスポーツ設備を導入し、ターゲット拡大や新規ビジネスの可能性を探る企業の方は訪れてみてはいかがでしょうか。

UNIZONE 日本eモータースポーツ機構（JeMO）

JeMOが運営するeスポーツ大会「UNIZONE」は、国内で唯一JAF（日本自動車連盟）の公認を受けたeモータースポーツ大会です。

TGS2024のブースでは、レーシングドライバーやeレーシングドライバーによるデモ走行やシミュレーター体験、UNIZONE理事らによるトークセッション、「SUPER FORMULA」の実車マシーンへの試乗体験などが行われる予定。リアルとバーチャルが積極的にコラボし、独自の盛り上がりを見せるeモータースポーツの最先端を体験できるブースとなるでしょう。

リアル／バーチャルの垣根を超えたモータースポーツの取り組み多数…eスポーツビジネス事例を学ぶ【自動車産業編】 | GameBusiness.jp

リアルモータースポーツの選手が活躍するなど、リアル／バーチャルの距離が近いことが特徴であるeモータースポーツシーン。国内の自動車メーカーもこの分野への取り組みを加速させています。

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REJECT

日本でも有数の人気ゲーミングチーム「REJECT」は、今回のTGSを機にゲーミングギア事業への参入を発表。ブースでは発売予定の製品の試遊ができるほか、REJECT所属VTuber「天鬼ぷるる」さんのガチャ／フォトブースを設置するなど、ファンコミュニティとのつながりを強化するねらいがありそうです。

展示ブースゲーミングライフスタイルコーナー

ゲーム関連の家具や防音製品などが展示されるゲーミングライフスタイルコーナーも注目です。このコーナーでは、イケアやニトリといった有名家具ブランドがゲーマー向けに展開する家具が展示されます。また、梱包用緩衝材を製造販売する川上産業や、工場やオフィスの騒音対策の実績が豊富な岐阜プラスチック工業が防音ブースを出展するなど、自社の主事業を活かした製品の展示も目にすることができます。

ゲーム、eスポーツ市場への新規参入事例としても参考になるのではないでしょうか。

ビジネスセミナー

1、2日目のビジネスデイには、B to Bセミナー「TGSフォーラム」が開催され、ゲーム産業関係者向けのセミナーが複数実施されます。

日本eスポーツアワード2024　トークイベント

昨年取り組みがスタートし、今年で2回目を迎える「日本eスポーツアワード」のトークイベント。既に開始しているファン投票の中間発表のほか、審査員の紹介、第一回受賞者やeスポーツ業界関係者によるクロストークが予定されています。

日中Esports産業交流（Tencent Japan）

テンセントは、『リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT』といった人気eスポーツタイトルで知られるRiot Gamesを傘下に擁し、『オナー・オブ・キングス』を配信するなど、eスポーツ事業にも注力しています。同社がeスポーツシーンをどのように捉え、特に日本市場でどのような事業展開を計画しているのかが明かされるセッションです。