
9月27日、DMM GAMESを運営するEXNOAは東京ゲームショウ2024のBtoBセミナー「TGSフォーラム」にて、「進化を続けるDMM GAMES:ビジネス機会を広げるパートナーシップ」と題したセミナーを開催しました。
PCゲームプラットフォームというと、多くの人はSteamやEpic Games Storeといった海外資本のプラットフォームを思い浮かべる人がほとんどでしょう。では、日本独自のPCゲームプラットフォームはないのでしょうか? そこで登場するのがDMM GAMESです。
独自の戦略でSteamなどとはまた違った顧客層を掴むことに成功しているというDMM GAMESはどのような戦略を行っているのか。実際にゲームをリリースしているAimingの具体的な事例を含めたセミナー内容をご紹介します。
独自の顧客層をつかむDMM GAMESの強み

まずは、EXNOAの戦略本部 COO室 室長 吉田周助氏から、DMM GAMESの特徴や強みなどが紹介されました。その中でも、DMM GAMESの3つの強みは大変興味深いものでした。1つ目は「独自の濃いユーザー基盤」。セミナーではオンラインゲームや2次元コンテンツが好きなユーザーと親和性が高い、というように紹介されていました。Steamなどのプラットフォームを好むユーザー層を考えると、海外のAAAタイトルやインディーゲームなどを好むコアゲーマーが浮かんできます。対して、アニメファンの延長線上にいるようなゲームユーザーが、日本のゲームコンテンツをPCで遊ぶ際にDMM GAMESを使っていると考えると、分かりやすいかもしれません。
2つ目が「マルチデバイス展開の加速」です。吉田氏は、国内5,553万人のゲームユーザーのうち41%にあたる2,367万人が複数のデバイスでゲームをしている、という「ファミ通ゲーム白書」のデータを引用。DMM GAMESはPCのブラウザやPCクライアントに加え、スマホブラウザやAndroidアプリを提供することで対応しています。また、iOSについても海外ではアプリストアを解禁する流れがきているとして、日本でもiOSのアプリストアが使えるようになるのであればそれに対応し、できるだけ多くのデバイスで遊べる環境を用意すると語りました。

そして最後が、「旺盛なコンテンツ投資」。直近の成功例として『ティンクルスターナイツ』が紹介されました。R18版の『ティンクルスターナイツX』はR18指定のゲームとしては異例の売り上げだとしつつ、全年齢版も好評。また、リリース前のゲームではありますがDMM GAMES初の女性向けTL(ティーンズラブ)ゲームということで『夢幻楼と眠れぬ蝶』も紹介されました。このようなチャレンジを含め、R18 コンテンツを中心に2027年までの3年間で200億円のコンテンツ投資を見込んでいるそうです。
