
Video Game Insightsは、Steamにおける世界のインディーゲームの隆盛と現況をまとめたレポート「Global Indie Games Market Report 2024」を無料公開しました。本稿はその一部を抜粋して紹介します。
今日のインディーゲーム市場
レポートによれば、インディーゲームは2020年以降に毎年着実な成長を続けており、収益シェアは2018年から倍増しています。
2024年は『黒神話: 悟空』と『パルワールド』の大ヒットが顕著で、どちらも2,000万本を超える売り上げを記録。この2タイトルは、AAタイトル、AAAタイトルに匹敵する収益を上げています。


インディーゲームの定義と分類
一方で、インディーゲームの定義が年々難しくなってきていることにも言及しています。『黒神話: 悟空』の開発費は7,000万ドルであったとも言われていますが、それが正しいならAAAタイトルに匹敵する予算が投入されていたことになります。同レポートではインディーゲームを4つに分けて考えることを提唱しており、それぞれ以下のように定義しています。

トリプル I インディー
潤沢な資金力を持つ、50人以上の大規模なチームによるAAAタイトルに匹敵するクオリティのゲーム
ミドルマーケット
AAAレベルの資金力を持たない企業による、15~50人程度のチームによるゲーム
小規模チーム
3~15人程度で、ある程度の専門性を備えた少規模チームによるゲーム
ホビースト
ビジネスよりもクリエイティビティに重点を置く、1~2人の開発者によるゲーム

年々進むインディーゲームスタジオの成熟
多くのインディーゲームスタジオが2作目、3作目のゲームをリリースしており、2作目は1作目を、3作目は2作目を上回るヒットとなる傾向があります。レポートは、インディーゲームで大きな成功を収めた作品のいくつかは、そのスタジオの第1作ではなかったとしています。
