「SnowDB」は、動的に増加する大量データの管理と高速検索処理を実現し、高効率のソリューションを提供する分散型インメモリデータベースですが、この度、その分散型データ処理プログラムにて特許が認められたとのことです。詳しい発表内容は下記の通りです。
◆SnowDB 概要
SnowDBは、動的に増加する大量のデータ管理と高速な検索処理を実現する分散型インメモリデータベースです。メモリ上でのデータ管理とクラスタリングを併用する事で、動的なデータやオブジェクトの透過的な管理と高速処理を実現する、効率のよいソリューションを提供します。インメモリデータベースとしてキャッシュとしての利用や一時的なデータへの高速なアクセスを可能とします。また、高速な範囲検索にアドバンテージを持つことから、高いレスポンスが求められるオンラインゲームをはじめ、リアルタイム性が求められるオンラインサービスに活用できます。さらには、データを冗長化するレプリケーション機能により、信頼性と可用性の高いサービスの提供を実現します。
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SnowDB 概要図
■Snow DBの特長
【高速なデータアクセス】
・KVS系分散型インメモリデータベース
・Key-Value方式でメモリ上にデータを保存することで高速なアクセスを実現
【動的分散(クラスタリング)によるスケールアウト】
・複数ノードでクラスターを構成
・キーの一定の範囲をパーティションという単位に分割して、複数ノードで管理することで負荷を分散
・各ノードへの担当パーティション振り分けも自動化
・運用開始後のノード追加も可能で、スケールアウトが容易
【レプリケーション機能によるオブジェクト管理】
ひとつのパーティションを複数ノードで冗長化して管理するため、ノードの障害によるサービスへの影響を極小化、可用性の高いサービスを提供可能
【仕様情報】
・対応プラットフォーム:Windows、Linux
・対応言語:C++
◆特許 概要
この度、特許が認められたのは、大量の連続したデータの高速検索を可能とする分散型データ処理プログラムです。具体的には以下の新規性が認められました。
■インメモリデータベースに適したデータ構造
【連続性】
データ格納時にインデックスとなるキーとデータとを、連続性を保った構造でノードへ割り当てる。その際、キーは連続性のある一定の範囲で各ノードへ割り当てられる仕組みを採用。
【クラスタリングによるデータの冗長化】
データが割り当てられたノードは複数ノードでデータベースクラスターを構成し、データを冗長化する。連続性が維持されたキー範囲でデータを検索することで、効率的なデータの取得を可能とした。
■自動バランシング機能
ノードのクラスタリング時において、データの保存先を各ノードが連携して決定する自動バランシング機能を搭載。
●特許名称
分散型データ処理プログラム、情報処理装置、分散型データベースシステム及び分散システム
●特許番号
日本特許第6030713号
分散型データ処理プログラム、情報処理装置、分散型データベースシステム及び分散システム
●特許番号
日本特許第6030713号
◆今後の展開
創業以来、大規模オンラインゲーム開発を進めてきたソフトギアは、コンテンツ開発に必要な技術のライブラリ化を進めてまいりました。通信ライブラリ、ゲームエンジン開発に次いで、データの高速処理と高いスケーラビリティを実現するデータベースシステムの開発を進め、SnowDBの製品化に至りました。本製品は、メモリ上にデータの一括管理を実現する高速データベースとして、オンラインゲームをはじめ、リアルタイム性が求められる様々なビジネスシーンへの活用が期待されます。今後は、特許が認められたテクノロジーをベースに、幅広い領域でのサービスを支援する安定したソリューションを目指し、機能拡張を進めます。
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