ヒットシリーズ『ラングリッサー』を展開するエクストリームが、2023年2月13日に通期業績の上方修正を発表しました。
2023年3月期の売上高を従来予想の13.0%増となる87億円、営業利益を52.5%増の9億1,500万円に引き上げました。
16円としていた期末配当も25円に増額修正。1月30日に1,228円の安値をつけていたエクストリームの株価は、2月14日に1,422円の高値をつけました。3月9日には一時1,500円まで上昇しています。
角川ゲームスは、『LOLLIPOP CHAINSAW』(累計販売本数120万本超)や、『√Letter ルートレター』シリーズ(累計販売本数 50 万本超)など複数のIPを会社分割で切り離し、エクストリームが当該事業(Dragami Games)を2022年6月に買収しました。また、ゲームの受託開発を行うエス・エー・エスも2022年11月に連結子会社化しました。
勢いづくエクストリームですが、対処すべき大きな課題を持っていることも事実です。
デジタル人材の派遣は営業利益率20%の高成長事業
エクストリームの2023年3月期の売上高は前期の1.2倍、営業利益は1.5倍に増加する見込みです。同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業活動が大幅に制限された2021年3月期に売上高が前期比13.0%減、営業利益が49.0%減となりました。
そこから業績は急回復しています。
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※決算短信より
エクストリームは3つの事業を展開しています。1つはゲームやアプリ開発を行う企業に対して、IT人材を常駐させるデジタル人材事業。もう1つはクラウドプラットフォームの開発などを行う受託開発事業、そしてゲームやキャラクターのIPを活用するコンテンツプロパティ事業です。
成長をけん引しているのが、デジタル人材事業。2022年3月期の売上高は前期比23.9%増の48億2,200万円でした。