
コナミグループは2025年3月期第2四半期累計(2024年4月1日~2024年9月30日)の純利益が前年同期間比35.7%増の364億円となり、過去最高を更新しました。
売上高は2割増、本業の利益である事業利益は4割増と好調。2024年9月12日に人気サッカーゲームシリーズ『eFootball』の大型アップデートを実施。新要素である「ブースター」を追加するなどファンのつなぎ止めに邁進したことが奏功しています。
10月23日には大谷翔平選手が登場する『eBaseball : MLB PRO SPIRIT』をリリース。さらに人気作『SILENT HILL 2』リメイク版もヒットしました。
上半期の進捗率は上方修正を行った前期と変わらず
2025年3月期上半期の売上高は前年同期間比19.7%増の1,840億円、事業利益は同41.8%増の502億円でした。
コナミは2025年3月期通期の売上高を前期比5.5%増の3,800億円、事業利益を同4.9%の925億円と予想しており、上半期時点での進捗率はそれぞれ48.4%と54.3%でした。なお、2024年3月期上半期の予想に対する進捗率は、売上高が46.9%で事業利益が56.2%。進捗率はほとんど変わっていません。

※決算短信より筆者作成
コナミは2024年3月期通期の売上高が3,603億円、事業利益が882億円でした。売上高は323億円(9.8%)、事業利益は252億円(40.0%)、それぞれ上振れて着地をしています。
『eBaseball : MLB PRO SPIRIT』はオリコンによる「App Store iPhone 週間ゲームチャート」で、2024年10月21日~27日の「無料ゲームチャート」1位を獲得しました。下半期の業績にも期待ができそうです。
競合の中でも一歩遅れをとったコーエー
コナミ、カプコン、コーエーテクモホールディングスの上半期売上高の進捗率を比べてみましょう。2025年3月期においては、コナミが48.4%で、カプコンは34.2%、コーエーが39.1%でした。