イタリアのパブリッシャーである505 Gamesは、ドイツ、スペイン、フランスにある欧州オフィスを閉鎖した、とGamereactorが報じています。2023年11月に親会社のDigital Brosがアナウンスしていた「全世界の従業員の約30%を解雇する」という事業見直しの一環のようです。
今回の発表で影響を受ける従業員は10人未満とのことですが、オフィスそのものが閉鎖されることで欧州各地域との関係性が弱くなることが懸念されます。
上記のレイオフと直接関連するものではありませんが、505 Gamesは『Control』シリーズに関する全権利をRemedy Entertainmentに1,700万ユーロで売却したと報じられたばかりでした。
また、Digital Brosは2024年中にローマのゲームスタジオ Kunos Simulazioni開発によるドライビングシミュレーター『Assetto Corsa 2』をリリース予定のほか、505 GamesはNintendo Switch『メトロイド ドレッド』の開発でも知られるMercurySteamとタッグを組んだAAAダークファンタジー大作プロジェクト「Project Iron」を進行中であり、その動向にも注目が集まります。
ビデオゲーム業界はこの1年間だけでも世界各地のスタジオでレイオフが行われており、2024年だけでも約7,800人が影響を受けていると推定されています。
直近でもSIEが全従業員の約8%にあたる約900人を削減したほか、EA(エレクトロニック・アーツ)も全従業員の5%にあたる約670人を来四半期のはじめまでに削減すると報じられていました。