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2024年11月27日(水)、九州最大級のカンファレンス「CEDEC+KYUSHU 2024」がオンライン/オフラインでハイブリッド開催されました。
本稿では、中国のゲーム業界に詳しいXiamen Leona Softwareの高橋玲央奈氏と日中エンターテインメント経済推進協議会 代表理事 山野辺一記が登壇したセッション「中国のゲーム業界事情とゲームビジネスの変化。実は規制が経済を加速させた」から、内容を一部抜粋しつつお届けしていきます。
中国国内のデータに表れないものの、非常に高い伸び率を誇るコンソールゲーム市場
2017年から2021年にかけて中国ゲーム市場は確実な成長を見せてきています。中国音数協遊戯工委が発表した「2021中国ゲーム産業報告」によれば、スマートフォンゲーム市場が占める割合は75%、それ以外がPCゲーム市場となっているそうです。
前提として中国国内では、ゲームを発売するにあたって「中国国家新聞出版署」からの承認を受けなければなりません。しかし、2018年と2021年には中国国内の厳しい規制により、新作ゲームが承認されない事態が続く年もありました。そんな中でもスマートフォンゲーム市場は着実に成長を見せてきています。
ですが高橋氏は、さらに成長を遂げている市場としてPCオフラインゲームとコンソールゲーム市場が飛躍的な成長を見せていることを挙げました。これらどちらの市場も、前述したスマートフォンゲーム市場、PCオンラインゲーム市場と比較して数倍以上の規模感です。