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ライアットゲームズは、同社公式サイトでユーザーに向けたメッセージを公開。従業員の約11%にあたる530名をレイオフすることと、そのことによる影響を告知しました。
『リーグ・オブ・レジェンド』『VALORANT』など人気タイトルには影響なし
メッセージは、同社CEOのDylan Jadeja氏と共同創業者兼CPOのMarc氏の共同書名となっており、レイオフを実施する背景について過去数年間で社員数が2倍以上に膨れ上がってしまっていたこと、同社の将来のための選択と集中であって、株主に要求されてのことや目先の数字だけを見てのことではないことを強調しました。
また、社のビジョンをあらためて語り、中核をなすライブサービスゲーム『リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)』、『VALORANT』、『チームファイト タクティクス』、『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』に関してはこれまで以上に注力していくことを宣言。できるものなら数十年と続けていきたいとし、そうした長期的な視点を見据えての新規実装やロードマップに期待してほしいと続けました。
また、ユーザーコミュニティを維持するには、さまざまなエンターテイメントをシームレスに融合させた体験を届けることが大切であるとの観点から、eスポーツへの各種取り組み、同社タイトルの楽曲の魅力を届けるRiot Games Music、『LoL』を題材としたアニメ「アーケイン」は引き続き展開し、2D対戦格闘ゲーム『Project L』の開発も順調に進行していることに加え、研究開発段階の新規プロジェクトも動いていると補足しました。
社内の独立レーベル、Riot Forgeは2024年でクローズ
レイオフの影響がもっとも大きいものとして挙げられたのは、『LoL』の世界をベースにした基本プレイ無料のPC・モバイル向けストラテジーカードゲーム『レジェンド・オブ・ルーンテラ』と、『LoL』関連タイトルのパブリッシングを手がける社内の独立レーベル、Riot Forgeです。
『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は、リリース以来大幅な赤字の状態だったことから、「これからもライブサービスを継続させるための措置」として、チームの規模縮小を実行。コストダウンを図ることでプレイヤーが最も多くの時間を費やしているというPvEモード「The Path of Champions」に注力するとのことです。詳細に関しては、今後数週間以内にあらためて映像で発信される予定です。
Riot Forgeは、2024年にPCとNintendo Switchで予定されている『バンドルテイル:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー』のリリースをもってゲームの新規開発を終了し、閉鎖されます。Riot Gamesは「Riot Forgeがタイトルを生み出すのはとても刺激的な体験であり、一緒にやってきたことは誇りだった」としつつも、閉鎖の意図について「社内のより野心的なプロジェクトに力を注ぐ時がきた」からであると語りました。