カヤックが15日に発表した2023年12月期の連結業績(2023年1月1日~2023年12月31日)は、売上高174億6,700万円(前年同期比5.8%)、営業利益10億2,100万円(同15.2%減)、経常利益10億3,800万円(同14.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億1,100万円(同34.5%減)となりました。
同社グループの事業セグメントは単一セグメントですが、面白プロデュース、ゲームエンタメ、eスポーツ、ちいき資本主義の主要サービスごとの概況は下記の通りです。
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ゲームエンタメ関連の第4四半期の売上高は27億8,800万円(前年同期比2.4%減)、通期の売上高は105億6,400万円(前期比9%増)でした。2023年12月期第4四半期、同社が強みとするハイパーカジュアルゲームにおいて3本の新作タイトルをリリース。モバイルゲームのダウンロード数は前年同期比10.7%増、直前四半期比15.2%増となる約9240万件となりました。
2023年の世界市場におけるアプリダウンロード数において3年連続で日本企業第1位を獲得するなど、ハイパーカジュアルゲームは引き続き好調で、同社は今後この分野への投資を強化し、さらに強いアップサイドを中期的に狙う方針を示しています。
eスポーツ関連の第4四半期の売上高は8億5,100万円(前年同期比2.4%減)、通期の売上高は26億2,700万円(前期比-22.9%減)でした。この分野では、グループ会社であるウェルプレイド・ライゼストのeスポーツ事業およびトーナメントプラットフォーム「Tonamel」が売上高の大部分を占めています。第4四半期連結会計期間におけるTonamelの大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営と海外市場での大会開催数の大幅な増加により、直前四半期比27.5%増の45,347件となりました。一方、ウェルプレイド・ライゼストによるeスポーツ事業においては、クライアント企業に起因した案件の中止や規模の縮小が発生。これについて同社は、コロナ禍の行動制限が緩和され、エンタテインメント全般のオフラインイベントが復活した結果、スポンサー企業のプロモーション戦略におけるeスポーツの占める割合が相対的に縮小傾向となったことが要因としています。
面白プロデュース関連の第4四半期の売上高は5億8,300万円(前年同期比44.9%増)、通期の売上高は18億7,700万円(前期比2.5%減)、ちいき資本主義関連の第4四半期の売上高は2億1,400万円(前年同期比29.6%増)、通期の売上高は7億7,700万円(前期比65.8%増)となっています。
今期の通期業績予想は、売上高は200億円(前期比14.5%増)、営業利益は10億円(同2.1%減)、経常利益は9億円(同13.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億円(同2.2%減)としています。