
グローバルなモバイル広告プラットフォームであるMintegralは、カジュアルゲームに関する無料レポート「Casual Gaming Report 2024」を公開しました。本稿ではその概要をお届けします。レポートの全容は、こちらからダウンロードできます。
広告シェアはハイパーカジュアルゲームが3分の1を占める
カジュアルゲームを構成するサブカテゴリーのうち、広告のシェアがもっとも大きいのはハイパーカジュアルゲームの34.4%。パズルゲームの20%、シミュレーションゲームの15.7%がそれに続きます。

Android端末とiOS端末を比較すると、前者が62%を占めており、特に2023年10月から11月にかけては1カ月間のみで広告枠の購入が66%増加しています。
ハイパーカジュアルゲーム、ハイブリッドカジュアルゲームに限ると、Android、iOSを問わず広告費がもっとも高い国はアメリカ。iOSで2番目に高いのは日本で、Androidで2番目に高いのはブラジルとなっています。
ユーザー継続率は最大で2倍以上の差が開いている
平均的なカジュアルゲームではインストールの翌日にユーザーは17.43%にまで減少している一方、優れたカジュアルゲームでは34.87%を維持し、28日後には維持率の差が10倍に拡大します。また、対象のゲームがどの程度ヒットしているかを問わず、全体的な継続率はAndroidよりiOSの方が高い傾向にあります。

優れたゲームと平均的なゲームを比較するとエンゲージメントの傾向に違いがあり、前者はEMEA(Europe, the Middle East and Africa/欧州・中東・アフリカ)のエンゲージメントがもっとも高く、後者はアメリカがもっとも高い結果となりました。
広告フォーマットは動画広告が圧倒的で、全体の69.1%を占めています。しかし、APAC(Asia‐Pacific/アジア太平洋)だけは画像ベースの広告の比重も大きく、動画広告56.1%、画像広告43.1%と差が小さくなっています。
動画広告のeCPMにもっとも高いのはアメリカ
市場別にeCPM(広告表示1,000回あたりにかかる事実上の費用)を見ていくと、Android、iOSの双方でアメリカがもっとも高い数値を記録。全体的な傾向としてはリワード広告がインタースティシャル広告を上回るものの、日本市場は例外的にインターステイシャル広告の方がわずかに高い傾向にあります。
