M&Aで急成長中のGENDAが通期売上予想を上方修正、会社の成長を左右する2つの要因とは?【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

M&Aで急成長中のGENDAが通期売上予想を上方修正、会社の成長を左右する2つの要因とは?【ゲーム企業の決算を読む】

ゲームセンターやカラオケボックスなどの運営するGENDAの株価が、2024年10月1日に年初来高値を更新しました。

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M&Aで急成長中のGENDAが通期売上予想を上方修正、会社の成長を左右する2つの要因とは?【ゲーム企業の決算を読む】
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ゲームセンターやカラオケボックスなどを運営するGENDAの株価が、2024年10月1日に年初来高値を更新しました。

この日に、コロワイドのグループ会社でカラオケ「時遊館」などを運営するアトムから、カラオケ施設1店舗を取得する契約を締結したと発表。2024年11月に「カラオケBanBan 仙台大和町店」としてオープンすることを明らかにしました。また、同日に開示した店舗展開進捗も好材料と判断されているようです。

GENDAは9月9日に2025年1月期(2024年2月1日~2025年1月31日)通期業績の上方修正を発表し、売上高を従来予想比10.0%増の1,100億円としました。急成長を続けています。

カラオケ機器のレンタルを行う音通もTOBで子会社化

GENDAが通期の売上高を予想通り達成すると、前期のおよそ2倍に急拡大することになります。創業からわずか7年で売上高1,000億円企業に成長しました。売上急増の背景にあるのが、アメリカのミニロケ(スタッフの常駐しないゲームコーナー)を展開する、National Entertainment Network, LLCを傘下に持つClaw Holdings, LLCの買収。2024年中に連結子会社化します。

この会社は2023年12月期の売上高が1億ドル。連結によって売上は150億円程度押し上げられることになります。

決算短信より

その他にもカラオケ施設運営のシン・コーポレーション、シネマコンプレックスや屋内遊園地などを運営するプレビ、酒類の輸入などを手掛けるシトラム、ゲームセンター「ファンタジアン」を運営するアメックスなどを連結子会社化しています。6月27日にはカラオケ機器のレンタルなどを行う音通を完全子会社化するため、TOB(公開買付)を開始しました。

GENDAは成長戦略の柱にM&Aを位置づけており、ソーシング件数を目標に設定するなど、競合のイオンファンタジーなどとは明確に異なるビジョン、体制のもとで成長を続けています。なお、M&Aソーシングとは買収対象となる会社を見つけ出し、交渉するプロセスを指します。2024年1月期の年間ソーシング件数は170件。目標は50件で、実績は3.4倍という驚異的なスピードでプロジェクトを進めています。

GENDAはM&Aの専門チームを持っており、成長の最重要手段を位置づけているため、経営資源を豊富に投入している部門と考えて間違いないでしょう。


GENDAの営業利益が下がっている理由は?


《不破聡》

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