2025年1月にカラオケ「時遊館」を買収したGENDAに注目―3月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】 | GameBusiness.jp

2025年1月にカラオケ「時遊館」を買収したGENDAに注目―3月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】

3月はゲームセンター運営のGENDAや女性向けモバイルゲームに強みを持つcolyが本決算を発表します。本稿では、注目の企業をピックアップするとともに、決算発表を予定する企業を一覧で紹介します。

企業動向 業績
2025年1月にカラオケ「時遊館」を買収したGENDAに注目―3月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】
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3月はゲームセンター運営のGENDAや女性向けモバイルゲームに強みを持つcolyが本決算を発表します。本稿では、注目の企業をピックアップするとともに、決算発表を予定する企業を一覧で紹介します。

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新たなM&Aなしで通期売上高1,100億円を計画していたGENDAがカラオケ「時遊館」を取得

3月12日はGENDAが本決算を発表します。

2025年1月期(2024年2月1日~2025年1月31日)の売上高は前期のおよそ2倍となる1,100億円、営業利益は1.3倍の700億円を予想しています。同社が重視する経営指標であるEBITDA(償却前営業利益)は1.6倍の130億円。EBITDAは営業利益に減価償却費を加えたもので、営業活動で得られるキャッシュフローに近い概念です。GENDAはM&Aを繰り返すことで勢いのある成長性を維持しています。企業買収は投資額が大きく、のれんの償却負担なども発生するため、売上成長力が高まっても本質的に稼ぐ力が強くなっているのかわかりづらくなることがあります。

EBITDAが堅調に推移しているということは、企業活動の源泉であるキャッシュフローが創出されているということであり、好調さを表していると見ることができます。

GENDAは2024年12月に行われた第3四半期の決算発表にて、通期計画の数字は(決算発表日)以降で1件もM&Aがない前提だと説明していました。しかし、2025年1月にレストラン「ステーキ宮」やカラオケボックス「時遊館」などを運営するアトムから、国内23店舗のカラオケ店を買収すると発表しています。業績への影響は注目でしょう。

また、GENDAはグループシナジーを通じてカラオケボックスの収益性を高めた実績を持っています。今期以降の戦略も決算発表のポイントの一つとなります。

『ブレイクマイケース』のヒットで減収の泥沼から抜け出したcolyが繰り出す次なる一手は?

3月14日はcolyが本決算を発表します。

2024年5月9日にリリースした『ブレイクマイケース』がヒット。同タイトル単体で売上高12億円以上を計上し、2025年1月期第3四半期累計期間(2024年2月1日~2024年10月31日)の売上高は前年同期間の1.3倍となる43億円に急増しました。その後も好調で、2024年11月の0.5周年記念にてイベント、キャンペーンなどを展開、単月売上として過去最高を達成しました。

2025年1月期(2024年2月1日~2025年1月31日)の売上高を前期比28.3%増の65億円と予想しています。大幅な増収であり、過去最高となった2022年1月期の65億1,900万円と肩を並べる水準まで浮上しました。このときは15億円近い営業利益を出しており、営業利益率は20%を超えていました。しかし、2025年1月期の黒字化は厳しいのが現実です。

colyは大手エンタメ企業との協業案件の開発を進めており、その費用負担が重いため。このタイトルは2026年1月期にリリースすると発表していました。決算発表においては、協業案件の詳細がどの程度明かされるのかが一番の注目ポイントとなるでしょう。

案件の炎上で営業利益を引き下げたアピリッツ

3月17日はモバイルゲームの運営受託などを手がけるアピリッツが通期決算を発表します。

アピリッツは『けものフレンズ3』や『ユニゾンエアー』などを運営する会社。2024年4月にはブシロードの『新テニスの王子様 RisingBeat』の運営にも参画し、同年12月にはgumiの『乃木坂的フラクタル』の共同運営体制を構築しています。同社のオンラインゲーム事業は、2025年1月期第3四半期累計期間(2024年2月1日~2024年10月31日)の売上高が前年同期比5.1%増の23億8,400万円、セグメント利益が3.5倍の2億3,200万円と好調。

ただし、主力事業の一つであるWebソリューション事業において、大型案件の納期遅延が発生。大量の人員投下による不採算化、新規案件獲得の低下が発生し、第3四半期累計期間における売上高は前期比2.2%増の65億5,400万円と微増。営業利益は同94.7%減の2,300万円と急減しました。

アピリッツは通期の売上高を前期比6.8%増の90億円、営業利益を同49.7%減の3億100万円としています。営業利益は期初予想を引き下げましたが、売上高は据え置きました。計画を達成できるかどうかが重要でしょう。

ゲーム事業においては「式姫Project」シリーズの新作タイトル『カクリヨ・トーキョー』を開発中で、リリース時期を2025年1月期2Q~3Qごろとしていましたが、延期されています。配信開始がいつになるのかにも注目です。

証券コード

会社名

決算発表日

種別

決算期末

5031

モイ

3/12

本決算

1/31

3903

gumi

3/12

第3四半期

4/30

4334

ユークス

3/12

本決算

1/31

9166

GENDA

3/12

本決算

1/31

9565

GLOE

3/13

第1四半期

10/31

4382

HEROZ

3/13

第3四半期

4/30

6535

アイモバイル

3/13

第2四半期

7/31

3657

ポールトゥウィンホールディングス

3/14

本決算

1/31

3662

エイチーム

3/14

第2四半期

7/31

4175

coly

3/14

本決算

1/31

4174

アピリッツ

3/17

本決算

1/31

《不破聡》

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