ドリコムによれば、リワード広告「Poncan」を導入しているアプリの10月の総売上のうち、40%がリワード広告経由になっているとのことです。残りの60%は、直接的な課金売上と広告売上などによるものだそうです。
また、同社の運営するmixiアプリ「ハッピーアクアリム」における1ユーザーアタリのリワード広告利用額は、リワード広告を導入した4月から6月までの半年の間で約6倍の規模に拡大したとのことです(下図)。
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■「Poncan」が広告効果を高めた要因
こうした急激な伸びとなった背景には、以下のような運用上の工夫を施したことがあるようです。
(1) 共同アクション型のリワード広告
「Groupon」などのような、短期間で多くの購買者を集めるフラッシュマーケティングの要素を組み込み、時間や提供個数の制限、ボーナスポイントの付与を行い、これによりユーザーのクチコミ喚起、購買意欲を醸成したこと。
(2) 動画を用いたリワード広告
動画視聴によるポイントバックを実施することで、ユーザーのリワード広告に対する利用ハードルを下げて利用を促すとともに、動画視聴後の商品購入へ高い誘導率でつなげたこと。
(3) アプリ面での広告案件バナー
アプリの目立つ場所に広告案件のバナーを直接表示させることでユーザーへの訴求力を高めたこと。
他社では、リワード広告サイトにログインした際、ログインプレゼントやポイントプレゼントのようなキャンペーンを行うケースがありましたが、ドリコムではそうした施策はとらなかったようです。
■「Poncan」の導入アプリと今後の展開について
「Poncan」は、mixiアプリの週間利用者ランキング上位10アプリのうち、5アプリで採用されています。ドリコム『ハッピーアクアリウム』はもちろん、『はじめようマイバー』、『カフェつく』、『セルフィれすとらん』、『みんなの農園』です。
ドリコムでは、今後、コンテンツ提供会社の収益性がより高まるマネタイズの手段となるよう、「Poncan」のサービス向上を図るとともに、ソーシャルアプリに限らず、ブラウザゲームやアバターコミュニティ等への提供を進めていく、としています。
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