2021年4月1日からCEOが創業者・里見治氏の長男・里見治紀氏となり、新体制のスタートを切ったセガサミーホールディングス。2023年3月期の業績に早くも翳りが見え始めました。
2023年3月期第1四半期の売上高は前期比11.2%増の661億1,800万円、営業利益は同27.8%減の27億7,700万円となりました。増収減益での着地で、営業利益率は4.2%。セガは2023年3月期の売上高を前期比16.8%増の3,750億円、営業利益を同24.8%増の400億円を予想しています。計画通りの着地で営業利益率は10.7%。第1四半期の時点で営業利益率が5.8ポイントも予想を下回っています。
新体制で初の決算を迎えた2022年3月期の業績は極めて堅調でした。売上高は前期比15.6%増の3,209億4,900万円、営業利益は前期と比べて4.9倍となる320億4,200万円。8期ぶりに営業利益率が10%台を回復しました。
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※決算短信より筆者作成(営業利益率の目盛りは右軸)
ソニーや任天堂など、巣ごもり特需が消滅して2023年3月期第1四半期は売上減に苛まれています。しかし、セガは事業の成長性が失われているという根本的な問題を抱えている可能性があります。