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2023年7月4日、秋葉原 UDX GALLERY NEXT THEATERでゲーム・アプリ業界向けのツール&ミドルウェア総合ビジネスイベントである「GTMF 2023(Game Tools & Middleware Forum)」が開催されました。本稿では、エピックゲームズ ジャパンによるセッション「Unreal Engine 5.2 注目機能の紹介」のレポートをお届けします。
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本セッションは、Unreal Engine(以下、UE)5.2のリリースノートの中から特に重要な機能の紹介や補足をピックアップして紹介するもので、仮想化ジオメトリシステムNanite(ナナイト)やグローバルイルミネーションシステムLumen(ルーメン)などのレンダリング機能、およびプロシージャルコンテンツ生成フレームワークであるPCGに関する紹介は、別セッション「Unreal Engine 5.2 アップデート ~Rendering/PCG~」で行われました。そちらのセッションレポートも追ってお届けします。
アニメーションについて
IK Rig / IK Retargeter
UE4の頃はボーン構造が完全に一致するかアセットが同じでなければアニメーションを使いまわせないという欠点がありましたが、UE5.2で簡略化され、BluePrint / Pythonで自動生成や設定を行えるようになりました。UE5.3では、IK Retargeterへの機能追加など、さらなる改善が予定されています。
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スケルトンの互換性の改善
完全に同じ骨構造であれば、事前設定不要で流用できるようになりました。また、互換性の設定がエディターオンリーになったのでゲームの実行中に設定を読みにいくことがなくなり、余計なアセットが紐づけられてしまうこともなくなりました。