Epic GamesとGoogle間における米連邦裁判所の陪審にて、GoogleのAndroidアプリストア(GooglePlayストア)がAndroidアプリ配布市場とアプリ内課金サービス市場を不正に独占し、Epic Gamesに損害を与えたとの判決が下されました。
陪審員は質問項目全てでEpic側に有利な回答
The Verge等の海外メディアの報道によると、わずか数時間の審議の後、陪審員に対する質問書全てについてEpic Games側に有利な回答をもって上述の判決が出たとのこと。Googleに対する措置は2024年1月の第2週に行われる公聴会以降に、James Donato判事が決定します。
陪審ではEpicの全面勝利となった今回の裁判。並行して続くAppleとの裁判ではEpic側が現時点で敗訴していますが、Googleとスマートフォンメーカーや大手開発者との間に秘密協定があったとの証拠や、本判決が完全に陪審により下された点がこの違いを生んだと見られます。
Epic勝訴に喜び露わ。一方のGoogleは控訴の意向
この判決に対し、Epic側は自社ブログにて「すべてのアプリ開発者と消費者にとっての勝利です」と喜びを露わにし、裁判の過程や提出したであろう証拠の概要と共に、陪審員と協力者に対する感謝を示しました。一方Googleの副社長であるウィルソン・ホワイト氏による声明では、今回の裁判でAppleやその他のアプリストアとの激しい競争があったことが明らかになっているとし、「今後もAndroidビジネスモデルを守り続け、ユーザーやパートナー、そしてより幅広いAndroidエコシステムに深くコミットし続けます」として控訴の意向を示しています。