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米ゲーム大手Epic Gamesは、Epic Games StoreがAndroid向けに世界展開し、iOS向けにはEU圏で展開されることを正式にアナウンスしました。Epic Games Storeでは、同社が処理する支払い(ストア内決済)に対しては12%の手数料がかかる一方、サードパーティの支払い(ストア外決済)に対しては手数料を課されません。
さらに同社は、『フォートナイト』を含む自社のモバイルゲームを、“開発者に有利な条件を提供する”他のサードパーティストアにも展開する計画を発表しました。具体的には、EU圏のiOS向けに「AltStore」での配信を予定しており、近々少なくとも2つの他のサードパーティストアでの展開も発表される見込みです。
同社はかねてより、30%(小規模事業者は15%)のストア手数料を課すAppleとの対立を深めていました。
一方で、Epic GamesはSamsungが自社製のAndroidデバイス向けに運営するGalaxy Storeから『フォートナイト』などの自社ゲームを撤退させることも明らかになりました。同社はこれについて、SamsungのAndroidデバイスでサイドローディングをデフォルトでブロックする「反競争的な決定」に抗議する対応だと説明。また、米国でのEpic対Google訴訟の中で、Galaxy端末におけるデフォルトのアプリストアをGoogle Play Storeにするため、GoogleがSamsungにおよそ8億ドルを支払っていたと明らかになったことも、この決定の要因となっています。