中国の2024年のeスポーツ産業は275.68億人民元の収益を生み出し、前年比4.62%の成長を果たしました。サウス・チャイナ・モーニング・ポスト等が報じています。
中国音像与数字出版協会(China Audio-video and Digital Publishing Association)のeスポーツ委員会による報告によるレポートによれば、その8割はeスポーツ関連コンテンツのライブストリーミングが占めています。そのほか、イベント収益が8.75%、eスポーツチームの収益が6.37%と続いています。
ユーザー数は前年から0.4%の微増となる4億9,000万人で、市場は安定期に入ったと見られます。
ゲームジャンル別に見ると、シューティングゲームが26.1%で最も人気が高く、続いてMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)が15.2%、スポーツシミュレーションゲームが12.0%となっています。またモバイルゲーム市場が全体の57.6%を占め、PCゲームの26.1%を大きく上回りました。
競技シーンでは、『VALORANT』の世界大会「VALORANT Champions 2024」において、EDGチームが中国初の優勝を果たしました。
また、国内で124の競技eスポーツイベントが開催され、そのうち58%が完全オフライン、32%がハイブリッド、10%が完全オンラインで実施されました。イベントの開催地は主に中国東部と南西部に集中しており、上海、成都、杭州、北京の4都市で全体の46.9%が開催されました。