GTMF2010福岡、CRI・ミドルウェアは『モバイルにおける「アプリ内カタログ」の重要性と活用手法、ミドルウェア紹介〜膨大な数のコンテンツのなかで、世界を相手に闘うには?〜』と題して、同社がスマートフォン向けに展開する各種ミドルウェアを紹介しました。登壇したのは同社でiPhone & SmartPhone 推進室長を務める幅朝徳氏。CRI・ミドルウェアは画像や音楽の圧縮技術に優れ、主に家庭用ゲーム機でミドルウェアを提供してきました。この分野では国内でほぼ全てのゲームメーカーに採用実績があります。しかしながらモバイルへの対応は遅れ、危機感を持ちながらの2009年のiPhoneへの参入がありました。その後、同社の提供する各ミドルウェアをiPhone向けに次々に投入したほか、アプリ内カタログを実現し、マーケティングを支援する「CLOUDIA」もリリースしました。まず紹介されたのはここ1年での成果とも言える実績です。iPhoneアプリとして著名な『産経新聞』(電通、ヤッパ)への動画広告への提供はSofdecが利用されています。ゲームの出来も称賛された『エースコンバットXi』ではADXが採用され、迫力あるサウンドが実現されました。『デ辞蔵 for iPhone』ではADXとC-TSTを採用、喋る辞書となっています。これらは開発を容易にするもので、それはそれでニーズが高いものです。しかしCRIはそれだけではない開発者支援に乗り出します。「CLOUDIA」はアプリ内カタログを実現し、マーケティングを支援するミドルウェアです。iPhoneのApp Storeは既に14万以上のアプリが存在する超激戦区です。この上位に食い込み、セールスを伸ばすのは並大抵の努力では不可能です。しかもApp Storeを頻繁に訪れるユーザーはそう多くはありません。App Storeで目立つ(順位を上げる、良いレビューをもらう)も大事ですが、やはりユーザーが頻繁に行うのは既にダウンロードしたアプリの起動です。その機会を活かそうというのが「CLOUDIA」です。考え方としては、自社のアプリを購入してくれたお客さんに、別のアプリを推薦するというものです。ゲーム内に自社の他のアプリのカタログを用意して、「もっと別のゲームもいかがですか?」「飽きたらこっちもどうぞ」という風に告知します。この手法は既に海外の大手メーカーを中心に取り入れられていますが、日本では事例がまだ少ないそうです。しかも、自社でエンジンを構築するとなると手間です。「CLOUDIA」はそのためのエンジンで、名前からも推測できるように「クラウド」を利用し、アプリ内にはエンジンだけを搭載し、その上で何を表示するかといった情報は全てウェブ上の管理画面から設定・更新が可能となっています。そのため、App Storeで再申請をすることなく、随時告知するアプリの変更や文言・画像の修正が出来ます。既にカプコンの『Capcom News』などで複数の採用実績があります。現在はiPhone用のみですが、今後はAndroidやWindows Phone、そしてPS3やPSP、さらにはiPadなどにも対応していきたいとのことでした。App Storeでの激烈な競争に少しでもリードしたい開発者の方には必見のミドルウェアとなりそうです。ちなみに、告知機能だけでなく、アプリ自体の起動回数などのレポーティング機能も充実していて、こちらも活用法が多そうです。
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