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KLabが業績の悪化に苦心しています。
2023年12月期上半期(2023年1月1日~2023年6月30日)の売上高が前年同期間比35.8%減の53億6,900万円、5億7,300万円の営業損失(前年同期間は4億4,600万円の営業損失)を計上しました。
2022年12月期上半期(2022年1月1日~2022年6月30日)の売上高も前年同期間比で3割減少していました。更なる3割の減収。赤字幅も拡大しています。
KLabは主力タイトルの『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』が不調で売上高が伸びず、期待をかけて2023年1月にリリースしたブロックチェーンゲーム『キャプテン翼 -RIVALS-』もスタートダッシュに失敗。2024年度に売上高400億円達成という目標を2025年度以降に先延ばしするなど、大幅な軌道修正を迫られています。
主力タイトルの早すぎる衰えと新作の不調というダブルパンチ
KLabは2020年12月期(2020年1月1日~2020年12月31日)に売上高が339億5,200万円となり、過去最高を更新しました。
このときKLabは『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』、『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』、『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』、『BLEACH Brave Souls』、『幽☆遊☆白書 100%本気バトル』、『テイルズ オブ クレストリア』、『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』などのタイトルが好調に推移していました。
更にKADOKAWAとのメディアミックスプロジェクトである『ラピスリライツ』のリリースを控えており、成長には期待できました。
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※決算短信より
しかし、既存タイトルの減衰率が想定よりも早く、2021年12月期(2021年1月1日~2021年12月31日)の売上高は、前期比で29.6%も減少し、238億9,500万円で着地しました。
しかも、2021年12月14日にリリースした『ラピスリライツ』が大失敗に終わり、売上貢献がほとんどありませんでした。このゲームは翌年の10月31日にサービスを終了しています。