MIXIの成長がピタリと止まりました。
2024年3月期（2023年4月1日～2024年3月31日）の売上高は前期と変わらず1,468億円で着地。2025年3月期はわずか0.1%の増収で1,470億円を予想しています。
主力となるデジタルエンターテインメント事業は、『モンスターストライク（モンスト）』が10周年を迎えたものの減収となりました。スポーツ事業は堅調に成長しているものの、拡大ペースには暗雲が漂っています。
MIXIは事業成長による収益の最大化を図るとして、『モンスト』のインド進出を掲げました。中国や北米、韓国など、海外展開では失敗を繰り返してきました。国内の伸びしろは失われており、まさに背水の陣といった様相を呈しています。
『スピラン』ほか3作品は振るわずか？
MIXIは2024年3月期の期首に、売上高を前期比6.0%減の1,380億円と減収予想を出していました。実際の着地は予想比6.3%増。10周年記念イベントや年末の新キャラクター販売を組み合わせることで、予想を上回りました。
※決算短信より筆者作成
2022年は映画「ONE PIECE FILM RED」が国内で興行収入200億円を突破する大ヒットを記録しました。『モンスト』は映画の公開記念として同作とのコラボイベントを開催。ダウンロード数を伸ばして2023年3月期の売上高は前期比20.4%増の1,468億円と大幅な増収となっていました。
そこからの反動で、2024年3月期は減収を予想していたものの、10周年記念イベントが思いのほか盛況だったということでしょう。
