gumiが8日に発表した2024年4月期 第3四半期の連結業績(2023年5月1日~2024年1月31日)は、売上高86億6700万円(前年同期比29.6%減)、営業損失30億2900万円、経常損失27億1600万円、親会社株主に帰属する四半期純損失11億300万円となりました。
同社は、セグメント情報の報告体系を見直し、「メタバース事業」の名称を「ブロックチェーン等事業」に変更しました。この変更は、事業内容をより適切に表現するためのものであり、セグメント情報に与える影響はありません。今後は「モバイルオンラインゲーム事業」と「ブロックチェーン等事業」の2つのセグメントで事業を推進していく方針です。
モバイルオンラインゲーム事業においては、既存タイトルの売上減少と新規タイトル『アスタータタリクス』の売上が予想を下回ったことが影響し、売上高は前年同期比32.0%減の81億5984万5000円、営業損失は16億7273万7000円となりました。新規タイトルのプロモーション実施に伴う広告宣伝費の増加が、営業損失拡大の一因となっています。
一方、ブロックチェーン等事業では、ブロックチェーンゲームの配信を中心にエンターテイメント領域と金融領域の2軸で事業を展開しています。特に、エンターテイメント領域では『ファントムオブキル‐オルタナティブ・イミテーション‐』の配信に先立ち、OSHIトークンの受領による売上高の計上を開始し、前年同期比58.6%増の売上高5073万6000円を達成しました。金融領域では、アセットマネジメントの拡充とトークン時価の上昇が売上増に寄与しました。しかし、ブロックチェーンゲームへの開発投資強化と新規タイトルのプロモーション実施による広告宣伝費の増加が営業損失を拡大させ、営業損失は前年同期比で13億5678万8000円となりました。
新規タイトルの売上不振とプロモーションコストの増加が影響し、両セグメントともに厳しい結果となったgumiは、今後の事業戦略として、早期の収益化を目指しつつ、ブロックチェーン技術を活用した新たな価値創出に注力していく方針です。
今期の業績予想は開示していません。