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2013年にサンフランシスコで設立され、モバイルアプリ・ゲームに関するデータおよび分析環境を提供するSensor Towerは、同じくサンフランシスコに本社を構えるdata.aiを買収しました。金額は非公開とされています。
両社はともにモバイルアプリに関するデータ収集や分析を行う競合企業で、ゲームパブリッシャーを含む多くの企業にインサイトを提供しています。
同社CEOのOliver Yeh氏は「Sensor Towerは、data.aiの優れた製品と質の高いチームを長い間賞賛してきました。この買収によって、Sensor Towerはユーザーを拡大し、デジタル経済に参加するあらゆる企業へクラス最高のサービスを提供できるようになり、企業と消費者の橋渡しをすることができます」と述べています。
この買収では、Bain Capital Creditが主導する資金調達に、Riverwood Capital、Paramark Venturesgが新たに投資。Sensor Towerの近年の急成長や2021年に報じられたPathmaticsの買収成功を背景にしています。
しかし、表立って確認できる二社のこれまでも資金調達額はSensor Towerが4,600万ドルであるのに対しdata.aiは1億5,710万ドルと3倍以上の開きがあり、さらに買収の予兆のようなものもまったく感じられなかったことから、海外のメディアからも驚きをもって見られているようです。
Yeh氏は「SensorTowerとdata.aiを統合するにあたり、新しいチームメンバーを迎え入れたいと考えています。統合にはチーム構造の最適化も必要と考えています。私たちは、この移行期間中に退社する同僚への支援とリソースを提供することを約束します」とも述べており、統合にともなう再編が行われることを示唆しています。
data.ai CEO Ted Krantz氏 コメント
2010年以来、data.aiは世界中の優れたブランドやパブリッシャーのモバイルパフォーマンスの最適化を支援してきました。このたびの進化は、イノベーション、より多くのチャネルにおけるより多くのインサイト、そして最終的にはクライアントが得るより多くの価値への最良の道を提供します